自動車保険

自賠責保険(強制保険)とは?補償内容や保険料について

強制保険である「自賠責保険」の補償範囲や保険料、加入しないとどうなるのかを合わせてご紹介します。

自賠責保険(強制保険)とは?

自賠責保険とは、すべての自動車(二輪・原付を含む)に加入が義務付けられている保険です。交通事故による被害者を救済することが目的であるため、補償される範囲は対人事故の賠償部分のみになります。
ご自身のケガやモノなどへの補償はありません。

任意保険とは?自賠責保険(強制保険)との違いは?

自賠責保険の補償範囲

自動車を運行中に他人を死傷させた場合の対人賠償事故を補償します。自賠責保険の保険金は、迅速かつ公平に保険金などをお支払いするために、国土交通大臣および内閣総理大臣により「支払基準」が定められています。また、損害の種類を3つに分けて、それぞれにお支払い上限額が定められています。

損害の種類 お支払い対象 支払限度額(被害者1名あたり)
傷害による損害 治療関係費・文書料・休業損害・慰謝料 120万円まで
後遺障害による損害 逸失利益・慰謝料など 障害の程度(第14級~第1級)に応じて限度額が異なります。
75万円〜3,000万円まで(常時介護を要する重度後遺障害の場合は4,000万円まで)
死亡による損害 葬儀費・逸失利益・慰謝料 3,000万円まで

死亡するまでの傷害の損害については、「傷害による損害」のお支払い対象・支払限度額に基づいて保険金が支払われます。

自賠責保険の保険料

自賠責保険の保険料は、車種と保険期間によって異なります。自賠責保険の保険期間は、自家用乗用自動車・軽自動車ともに最短で1ヵ月・最長で37ヵ月となっており、1ヵ月単位で契約が可能です。自賠責保険の保険期間が車検期間を充足するように設定する必要があるため、普通自動車の初回車検(車検期間3年)の場合は36ヵ月または37ヵ月、2回目以降の車検(車検期間2年)では24ヵ月または25ヵ月で自賠責保険の保険期間を設定するのが一般的です。

24ヵ月 25ヵ月 36ヵ月 37ヵ月
自家用乗用自動車 17,650円 18,160円 23,690円 24,190円
軽自動車(検査対象車) 17,540円 18,040円 23,520円 24,010円

出典: 「自動車損害賠償責任保険基準料率 2023年1月18日届出」損害保険料率算出機構

自賠責保険に加入しないとどうなる?

相手方に自己負担で賠償金を支払う必要がある

自賠責保険に加入しないで対人事故を起こした場合、自己負担で賠償金を支払う必要があります。「人」への賠償は、治療費、逸失利益、慰謝料、将来の介護費などが想定されるため、賠償金額が高額となる可能性があります。
このとき、仮に任意保険に加入していたとしても、自賠責保険で本来補償されるはずだった額を差し引いた金額しか任意保険からは支払われません。
例えば、被害者が死亡した場合、自賠責保険の補償限度額は3,000万円までとなります。自賠責保険で3,000万円認定されるはずだった事故の場合は、任意保険に加入していても3,000万円までの賠償金はご自身で負担しなければなりません。

自賠責保険に加入しないで運転をすると処罰の対象となる

加入しないで運転をすると、50万円以下の罰金または1年以下の懲役、違反点数6点が付加されるため免許停止処分となります。

50万円以下の罰金または1年以下の懲役

50万円以下の罰金または
1年以下の懲役

違反点数6点 免許停止処分

違反点数6点
免許停止処分

なお、自賠責保険(共済)の証明書を持たずに運転した場合にも、30万円以下の罰金となりますので、注意が必要です。

自賠責保険に加入していないと車検を受けられない

車検の際に、自賠責保険証明書の提示が求められます。自賠責保険の保険期間が車検の満了する日までを満たしていない場合は車検が通りません。

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