自動車保険
自動車事故の体験談
”左方優先”で
60:40の交差点衝突事故
公開日:2026年5月26日
ごく普通の朝の出来事から、「誰にでも事故は起こりうること」「事故を通じて感じたこと」などをお聞きしました。
取材にご協力いただいたのは、ご契約者の田村あこさま(仮名)。
4人のお子さまをお持ちの30代の女性。千葉県にお住まいです。
買ったばかりの自家用普通乗用車にお乗りで、通勤にも活用されています。
お仕事で運転する機会が多く、運転には自信がある方です。
1.事故にはあいたくない。でも、事故を起こしてしまったら・・・体験者から学ぶ「事故にあわないよう気をつけること」
だれもが交通事故にあいたくない、事故を起こそうと思って運転している人は一人もいないと思います。しかし統計データ(*1)によると、2024年の事故件数は年間約30万件、1日に換算すると約820件。事故は「危ない運転をしている人」「特別な人」だけに起こるものではありません。
慣れた運転、いつもの感覚、ちょっとした近道——そんな日常の中に、事故の芽は潜んでいます。
出典:交通事故総合分析センター
2.事故を起こした日について教えていただけますか?
ある晴れた朝、娘を歯医者さんと病院に連れていくので、車で移動しました。
歯医者さんから病院へ向かう時、いつもは右折する道が混んでいたため、この日ははじめて左折して住宅街へ向かいました。私は生まれたときからこの街に住んでいて、ほとんどの道を熟知しているのですが、ここははじめて通る道でした。
住宅街の道はまっすぐで見通しもよく、「結構広い道だなぁ」と感じながら走行していました。
娘とのおしゃべりも弾みドライブ気分でした。
次の瞬間、バリーン! 左から直進してきた車と衝突しました。
A:自車、B:相手車
3.車と衝突した瞬間を覚えていますか?
「ぶつかった?え? どこにいたの、この車?」全く見えていませんでした。
娘の安全を確認し、車を降りて状況を調べました。信号はなく、相手が抜けてきた道には一時停止標識もありません。自分が走っていた道と、相手の車が出てきた道の幅を歩幅で確認しました。こちらが広いと思っていましたが、道幅はほぼ同じでした。
「左方優先だ……私が譲らなければいけなかったんだ」
「もう交差点を抜けかけていた」と思っていたのも錯覚だったようで、ドライブレコーダーを確認すると、進入はほぼ同時でした。
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「左方優先」と言う言葉、ご存じですか?
左方優先とは、信号機がなく明確に優先関係が決まっていない十字路交差点では、左側から十字路交差点に進入する車両が優先となることをいいます(道路交通法36条1項)。
4.事故の過失割合を、どう感じましたか?
新しい車ではじめての事故を起こし、それによってはじめて保険を使うことになり、どうしたらいいのかと頭が真っ白になりました。落ち着くと、気になったのは過失割合です。
車の損傷部分が左後方でしたので、感覚的には、悪くても50:50。どちらかと言えば、私の方が優位かと思っていました。
事故後、連絡いただいた過失割合は6:4と自分の割合が大きかったのです。
最初は納得がいきませんでしたが、保険会社の方からていねいにルールを説明してもらい、私の過失が大きいことがわかりました。このとき強く感じたのは、「運転の感覚と交通ルールは別物」という事実でした。
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自動車保険における「過失割合」とは、交通事故の当事者双方の責任の度合いを数値(パーセンテージ)で示したものです。この割合によって、受け取れる保険金や自己負担額が変動します。
事故の類型ごとに基準の過失割合が示されている過去の裁判例に基づいて、実際の事故現場の状況や走行状況に応じて決定されます。
5.事故にあったときの対応について
二次被害を防ぐため、まずは安全を確保してください。そのうえで、警察へ届出をお願いします。負傷者がいる場合は、救護を最優先してください。
- 負傷者救護(119番へ連絡)
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負傷者がいる場合は、負傷者の救護を最優先してください。救急車の手配や可能な範囲での応急処置など、状況に応じて対応してください。後続事故のおそれがある場合は、負傷者を安全な場所へ移動させましょう。
頭部や頸部を負傷している場合など、むやみに動かさない方がいいケースもありますので、どう対処すればいいかわからない場合は、消防署に指示を仰いでください。
- 二次被害の防止
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お車を安全な場所へ移動させてください。車を動かすことができない場合は、エンジンを切って、ハザードランプを点灯させましょう。発炎筒や停止表示器材などを使用し、二次被害が起きないように注意してください。
- 警察へ連絡(110番へ連絡)
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警察への届出は、法律で定められている運転者などの義務です(道路交通法第72条1項)。また、保険金を請求する際に、交通事故の事実を証明する『交通事故証明書』が必要となる場合があります。この証明書は、警察へ届出をしないと発行されません。事故の大小に関わらず、速やかに警察へ届出をしてください。
- 相手方の連絡先、事故現場の住所の確認
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事故の相手方の氏名、住所、連絡先、車名、ナンバー、所有者の住所・氏名、加入している保険会社の情報を交換してください。また、事故の発生場所、車両の破損状況、目撃者がいるかなど確認をお願いいたします。
6.事故にあって気づいたこと、これから心がけたいと思っていることはありますか?
今回の事故を通じて、多くの気づきがありました。怖い経験でしたが、二度と同じことが起こらないように、私が学んだことや心に留めている言葉をお伝えします。事故の後、私が自分への合言葉にしていることです。
「慣れ」と「未知の道」は判断を誤らせる。一瞬の判断ミスが事故を起こす。
はじめての道やいつもと違うルートは要注意で、いつもと違う道でも、無意識に「大丈夫」と思ってしまいがちです。私の場合、生まれたときから住んでいる街なので、なおさらでした。はじめて通る道は、交差点のルールも見通しも把握できていません。
“知らない道は、より慎重に”を合言葉に、はじめて通る道は必ずスピードを落とすことにしました。
住宅街の交差点ほど要注意
信号も一時停止もない交差点では「左方優先」です。知らずに直進すると、思わぬ事故につながります。
特に住宅街の道は、車が少なく油断しがちなので、“信号のない交差点では、左右を必ずダブルチェック”を忘れないようにしています。
会話、焦り、思い込みにブレーキを
同乗者とのおしゃべりに夢中になる、目的地や時間を気にして焦る。この状態は、視野を狭くし、スピード感覚も鈍らせます。「集中しているつもり」は、危険だと思います。おしゃべりに夢中になっていたり、焦りを感じたりしたら、“集中しよう!”と自分に声をかけています。
7.おわりに
事故は派手な危険運転から起こるわけではありません。
慣れや思い込み、ちょっとした油断は誰にでも起こり得る行動の延長線上にあります。
今日から、知らない道はより慎重に、交差点ではもう一度左右確認を、そして運転に集中しましょう。
意識的な運転を心がけることにより、事故を未然に防ぐことができ、あなたと大切な人の人生を守ることができます。