自動車保険
四輪車と自転車との事故を回避するために知っておこう
公開日:2026年9月29日
道路を走行中、突然飛び出してきた自転車にヒヤッとしたこと経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。自転車の事故は日常的な場面で起こりやすいため、日頃の運転で注意することが大切です。自転車との事故を未然に防ぐため、自転車との事故における特徴と、四輪車と自転車との事故における基本過失割合についてご紹介します。
1.増える自転車の事故
公共財団法人 交通事故総合分析センターによると、2025年の交通事故発生件数は約287,023件となり、前年よりも微減、また死亡事故発生数も前年より減少しており、長期的には交通事故の件数は減少となっています。
その一方、自転車に関連した事故は年間約7万件起きています。交通事故全体の発生件数は全体で減少していますが、交通事故に対する自転車の事故件数の比率は増加傾向となっているのです。
出典:公益財団法人 交通事故総合分析センターホームページ 交通事故発生状況「 2025年中の事故発生状況」
自転車事故件数と全交通事故に占める割合
出典:警察庁ホームページ
自転車交通安全 事故・違反の発生状況
《自転車関連事故件数及び全交通事故に占める構成比の推移》を参考にアクサ損害保険株式会社にて作成
2.自転車の交通違反に
「青切符」
2026年の4月から自転車の危険運転に「青切符」による取り締まりが行われることになったのは記憶に新しいところではないでしょうか。「青切符」が導入されたことで、重大な事故に直結するような違反をした場合や、違反により交通事故の危険があったとき、警告に従わないで違反を続けた場合に、交通反則通告制度による取り締まりを行うことができるようになりました。自転車の交通違反に「青切符」が導入された背景には、自転車側の法令違反とみられるものが増えていることがあげられます。
警察庁が発表した令和7年のデータによると、自転車が絡んだ事故のうち、自転車側に法令違反があったものが全体の7割以上を占めるということです。こうした状況を改善するため自転車でも取り締まりが行われるようになったのです。
自転車は交通規則の中では「軽車両」に位置づけられますので、交通規則を遵守した運転を行うことが重要です。
自転車事故における法令違反の件数
出典:警察庁ホームページ
自転車交通安全 事故・違反の発生状況
《自転車事故の態様》を参考にアクサ損害保険株式会社にて作成
自転車は、道路交通法上では「軽車両」として扱われ、道路を走行するためには一定のルールが定められています。しかし、四輪車のように運転するための免許はなく、子供から高齢の方まで誰もが利用できる便利な乗り物です。この利便性のため日常生活を送る上で必需品となっていますが、交通ルールの認識が浸透していないことが課題と言えそうです。今後は、自転車に乗る際の交通ルールを徹底していくことが重要になるでしょう。
3.四輪車と自転車の
衝突事故における
基本過失割合
自転車は「軽車両」として一定のルールを守る必要がありますが、自転車と四輪車の事故では交通弱者として扱われます。四輪車と比べると身体が露出した乗り物であるため些細な接触でも重大な事故につながる場合があるためです。
そのため、自転車の過失割合が低めに設定されているケースがあり、相手が四輪車であった場合と異なります。
以下に代表的な事例をご紹介します。
【事例】優先道路を走行している四輪車と自転車が衝突
優先道路を走行している車両は、たとえ見通しがきかない交差点であっても徐行義務はありません。ただし、今回の事故の場合、自転車が四輪車よりも交通弱者となることから、四輪車の運転者にも前方の注意責任が問われ、A50%:B50%が基本過失割合となります。
仮にBが四輪車であった場合の基本過失割合は、A10%:B90%となるため、相手が交通弱者の自転車であった場合と大きく異なります。
| 過失割合 | |
|---|---|
|
A50% |
B50% |
こちらは「基本過失割合」となります。実際に決定した過失割合とは異なる場合があります。
事例の詳細はこちらから
このほかの代表的な過失割合についてはこちらから
四輪車と自転車の事故時の過失割合 四輪車と自転車の事故時の過失割合の代表的なケースをご紹介
万一自転車と接触や衝突が起きてしまった場合は、ご加入されている保険会社に連絡ください。
4.四輪車ドライバーから
みた自転車への注意点
「生活道路での事故、
出会い頭の事故に
気を付けよう!」
四輪車と自転車が絡む事故は
生活道路で、出会い頭の事故が多い
公益財団法人 交通事故総合分析センターの調査によると、自転車に関する事故は、市街地の住宅地など日常的に我々が利用する『生活道路』で発生する割合が大部分を占めています。中でも、生活道路での出会い頭による事故が多くなっています。生活道路は信号機がない交差点や、せまく見通しが悪い場合などがあり、確認不十分による接触が多く見られます。日常的に利用している道路という安心感も加わり、道路標識を軽視してしまうなど確認不足になりがちですが、「自転車がいるかもしれない」と十分に注意を払い、適切な速度で走行することが大切です。
出典:公益財団法人 交通事故総合分析センター発行 イタルダインフォメーション No.150 『特集 身近な道路での自転車事故の特徴 突出する出会い頭事故を、よく知ろう』 参照
アクサ損害保険の四輪車と
自転車の事故データ
アクサ損害保険での自転車が絡む事故は月間で全体の請求件数の約3%程度ほどとなりますが、人身事故における対自転車の事故の割合は約16%となり、四輪車と自転車の接触による事故は一定数発生しています。また、アクサ損害保険のデータにおいても交差点での出会い頭の事故が最も多く、そのほかには駐車場やガソリンスタンドなどに出入りする際、道路を走行中の自転車と接触してしまうケースもあります。
出典:2026年7月調査 アクサ損害保険独自データより
生活道路を走行する適正速度は?
生活道路での事故を防止するためには、十分な確認や注意に加え適切な速度で走行することが大切です。道路標識がある場合は標識に合わせた速度で走行しましょう。
法定速度の引き下げ
2026年の9月1日から生活道路における自動車の法定速度が引き下げられました!
生活道路 は中央線や中央分離帯、車線区切りがない一般道路を指します。今回の改定で法定速度が時速60kmから時速30kmに引き下げとなりました。道幅が狭い道路を走行する際は法定速度を守って運転しましょう。
出典:警察庁ホームページ「生活道路における自動車の法定速度が引き下げられます!!」
自転車の事故の特徴を理解し、自転車との事故を招かないよう日頃から安全運転を心がけましょう。