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犬の病気事典:泌尿器の疾患

慢性腎臓病

概要

慢性腎臓病は腎臓の機能が数ヵ月〜数年かけて徐々に低下していく病気で、数時間〜数日で急速に腎機能が低下する急性腎臓病と区別して考えられます。
腎臓内にはネフロンという体内で作られた老廃物を濃縮して尿として排出する部分が80万個程度あります。このネフロンが徐々に壊れていくことで慢性腎臓病は発症します。原因として免疫の異常で起こるもの、腫瘍によるもの、細菌・ウイルス感染症や全身の炎症から発生するものなどさまざまです。腎臓は一度機能を失うと再生する能力が無く、徐々に進行し完治する可能性が低い病気です。飼い主さんが症状に気づいた時には進行し重症化している場合も多いです。血液検査や尿検査などの定期検査などで早期に発見し、症状の緩和や進行を遅らせることを目標に治療をしてあげるとよいでしょう。

症状

初期の段階では症状は無く、愛犬や飼い主さんも気がつかないうちに徐々に進行していきます。この段階では尿検査によって診断をします。症状が進行してくると犬は水をたくさん飲むようになり、尿の量が増え、血液検査で異常が確認されます。さらに進行すると体内に貯まった毒素を排出しきれなくなり、食欲不振や嘔吐、下痢、貧血、脱水といった症状がみられるようになり、体重が落ちます。このような状況は、命の危険にさらされた状態であり、放置すると痙攣発作を起こしたり、尿の排泄が止まり、やがて心臓が機能を停止して死亡します。

対象

高齢犬に多い病気で、すべての犬種が対象になります。また、若齢であっても遺伝性や家族性(ロットワイラー、バーニーズ・マウンテン、チャウチャウ)などによる腎疾患が認められることもあります。

予防、治療

予防としては、リンやタンパク質の過剰摂取を控え、適正なバランスの食生活をすることです。歯周病は腎臓病のきっかけにもなりますので、定期的なオーラルケアも慢性腎臓病の予防となります。飼い主さんがまず気づく症状は多飲多尿です。定期的(年1〜2回)に愛犬の健康診断(尿検査、血液検査)を受け、愛犬の飲水量が急に増えたりしていないか、排尿の量や回数がふえていないか、日々の行動に注意を払い早期発見を心掛けましょう。犬の異常な飲水量の目安は24時間の飲水量が愛犬の体重1kgあたり90ccを超えた場合と考えてください。
治療は完治を目標に置くのではなく、愛犬の症状の緩和や進行を遅らせることを目標に行われます。
主な治療として、リンやタンパク質を制限した食事(療法食)による治療や、点滴により体液を増やし脱水症状や尿毒症の症状を緩和、血液中の毒素を減らす目的で活性炭の投与などが行われます。そのほかに血圧の上昇がみられる場合は降圧剤を投与します。貧血がある場合には、必要に応じて造血剤を投与します。
慢性腎臓病の原因はさまざまあり、腎臓の糸球体に異常があり発病する犬も多く、上記の治療以外にも原因に応じた治療が必要になる場合も多いです。そのため初めて腎臓病が見つかった場合には、診断をつけるためにまず腎臓の組織検査を行って原因の鑑別をした後、それぞれの病気に対する治療を行う場合もあります。

監修

白神 久輝 先生

埼玉県草加市にある「ぐぅ動物病院」の院長。2005年4月の開院以来、大学病院や専門病院と連携をとりながら、常に最先端の技術や機器を導入しており、飼い主の方にもわかりやすい説明でサービスを提供し続けている。また病気になりにくい体づくり(予防、日常ケア)のアドバイスも積極的に行っており、地域のかかりつけ医・中核病院として親しまれている。

「病気事典」には「アクサダイレクトのペット保険」の補償対象外の病気や治療内容も掲載されていることがあります。

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