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犬の病気事典:肝・胆・膵の疾患

急性膵炎

概要

急性膵炎とは、膵臓に急激な炎症が起こり、嘔吐や腹部痛などの消化器症状が生じる病気です。膵臓では食べ物の消化を助ける膵液という消化液を作っています。急性膵炎になると、何かしらの原因で一部分の膵臓で膵液をうまく出すことができず、膵臓内に膵液が溜まってしまい、膵臓内で炎症が起き始めます。軽度な膵炎は自然に治癒することも多いですが、重症化した場合は最終的に膵臓全体に炎症が広がり、膵液が膵臓をも消化(自己消化)してしまいます。ほかの臓器にも炎症が波及し、多臓器不全や血液の凝固異常を起こして命に関わる場合もあります。
ここ最近は、膵炎のマーカー(TLI、cPL)により80%近くの犬の急性膵炎を血液検査で発見できます。急性膵炎の症状がある場合は、早めに発見し、重症化する前に治療してあげると良いでしょう。

症状

9割近い犬で食欲不振と嘔吐が始まります。膵臓は胃のやや右下(右上腹部)にあるので、その位置に痛みが出て、お腹を触るとキャンと痛がったり、前足を前方に伸ばして胸を床につけ、お尻を突き上げた「お祈り姿勢」をとる犬が多いです。黒色や血が混じった下痢が起こる場合もあります。重症化し、多臓器不全、血液の凝固異常などを起こすと、黄疸、発熱、止血異常、速い脈や呼吸などが認められるようになり、命に関わる状態になります。

対象

好発犬種はミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリアなどのテリア系犬種、アメリカン・コッカー・スパニエル、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、ボクサー、コリー系犬種です。肥満犬は好発要因です。また脂質代謝異常の犬や高脂肪食の摂取、胆のう疾患、クッシング症候群、糖尿病、甲状腺機能低下症、高カルシウム血症を持病で持っている犬は、急性膵炎の発生率が高まります。

予防、治療

予防として、肥満や高脂肪なおやつやフードを避け、バランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。膵炎にかかりやすい持病がある犬は、そちらのコントロールが急性膵炎の予防になります。
治療は急性膵炎用抗炎症剤の投与や対症療法がメインになります。症状に応じて輸液療法や投薬治療、食事療法、鎮痛管理が行われます。輸液療法を行うことで、脱水を改善させ、血液の流れを良くして血液凝固異常を防ぎます。膵臓の血流も良くなり、膵臓の炎症物質を取り除きやすくなります。投薬治療は、急性膵炎用抗炎症剤をメインに使用し、吐き気止めや消炎剤、蛋白分解酵素阻害薬やヘパリンが使われる場合があります。食事療法は膵臓を刺激しない管理を心がけます。低脂肪食を与えたり、犬の状態によっては数日間の絶食を行います。鎮痛管理は、犬が痛みの症状を訴えなくても実際には痛みがある場合が多いので、しっかり行いましょう。痛みを取る鎮痛剤を投与します。
急性膵炎は症状を見逃さず、早めの治療をすれば回復する可能性の高い病気です。重症化する前に早めに専門家に相談しましょう。

監修

白神 久輝 先生

埼玉県草加市にある「ぐぅ動物病院」の院長。2005年4月の開院以来、大学病院や専門病院と連携をとりながら、常に最先端の技術や機器を導入しており、飼い主の方にもわかりやすい説明でサービスを提供し続けている。また病気になりにくい体づくり(予防、日常ケア)のアドバイスも積極的に行っており、地域のかかりつけ医・中核病院として親しまれている。

「病気事典」には「アクサダイレクトのペット保険」の補償対象外の病気も掲載されていることがあります。

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