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犬の病気事典:目の疾患

乾性角結膜炎

概要

乾性角結膜炎とは、涙の量が減少することによって起こる角膜や結膜の慢性的な炎症です。いわゆる「ドライアイ」です。ドライアイと聞くと、何となくパソコン作業やコンタクトレンズの装着などによる「疲れ目」をイメージすると思います。しかし、犬の場合、目を休めるだけでこの病気から回復することは期待できません。なぜなら、犬の乾性角結膜炎は、免疫の異常(免疫介在性)によって涙腺が炎症を起こし、涙腺組織が減少して涙が少なくなることで発症する場合が多いと考えられているからです。それ以外の原因としては、感染症(ジステンパーウィルス感染など)や先天的に涙腺が小さい場合、神経障害(顔面神経、三叉神経)、手術、外傷による涙腺や瞬膜腺の障害、甲状腺機能低下症など全身的な病気によるもの、一部薬剤の副作用などが考えられます。
犬の涙の成分は大きく分けて3つあります。1つ目は油成分で、まぶたの端部から少しずつ目に供給されています。2つ目は涙腺から供給される水分で、涙の主成分です。3つ目はムチンというネバネバ成分です。油成分は涙の表層にあって水分の蒸散を防ぎ、水分にムチンが混ざることで目全体にまんべんなく粘弾性のある涙が広がって、目を保護してくれます。この中のどの成分が不足しても乾性角結膜炎になりますが、涙腺から供給される水分の不足によるものが多いです。
この病気が軽度な場合、症状はほとんどないので、動物病院で涙の量を測定しないと気がつかない場合も多いでしょう。進行した場合は、飼い主が自宅で犬の目をしっかりと確認すると、比較的簡単に異常に気がつくと思います。自宅でチェックするポイントは、@朝、犬が朝起きた直後の目に黄緑色のネバついた目ヤニがベッタリと絡み、目が開かない、A下まぶたと眼球の境目に涙の溜まった状態(涙液メニスカス)が見当たらない、B角膜(眼球の表面の透明な部分)を明るいところで眺めると、黒くモヤがかかったように見える(角膜への色素沈着)および結膜(白目)が赤い、などを確認すると良いでしょう。乾性角結膜炎が進行すると目の違和感が増し、角膜の色素沈着で視力が低下します。そのようになる前にできるだけ早めに気づき、治療に入ることが理想的です。

症状

ネバついた黄緑色の目ヤニが出ます。目を眩しそうに閉じたりします。白目が充血し(結膜炎)、犬も気にして床や前足でこすります。黒目表面の透明な部分(角膜)は白く、または黒く曇ったようになります(角膜炎、色素沈着)。重症化すると角膜の透明度が落ち、視力障害や失明してしまう場合もあります。

対象

好発犬種としては、ヨークシャー・テリア、チワワなどの生まれながらに涙腺が小さい犬種や、アメリカン・コッカー・スパニエル、ボストン・テリア、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、イングリッシュ・ブルドッグ、ラサ・アプソ、シー・ズー、パグ、ペキニーズ、ミニチュア・シュナウザー、サモエド、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルなどの免疫介在性により発症しやすい犬種などが挙げられます。

予防、治療

決定的な予防法はありませんが、部屋を加湿して目の乾燥を防ぎ、まぶたを温め、やさしくマッサージすることで涙の油分の分泌を促し、涙の蒸散を防ぐことが可能です。
治療は原因によってさまざまですが、内科療法が主体で継続的な治療が必要になります。人口涙液の点眼薬により涙の成分を補い、免疫抑制剤の点眼薬で涙腺の炎症を抑えて涙の産生を促したり、副交感神経を刺激する薬の内服や点眼薬によって涙の産生を促す場合もあります。感染症や全身的な病気から発症した場合は、そちらの治療を並行して行います。早い段階で治療に入ると内科療法で十分コントロールできる場合が多いですが、重症化して内科治療に反応がない場合、耳下腺(唾液の成分を産生)管を移植し、涙の代替をする手術を行う場合があります。この手術は涙の成分を唾液の成分で代替するので、合併症などもあります。専門家としっかり相談した上で決定しましょう。

監修

白神 久輝 先生

埼玉県草加市にある「ぐぅ動物病院」の院長。2005年4月の開院以来、大学病院や専門病院と連携をとりながら、常に最先端の技術や機器を導入しており、飼い主の方にもわかりやすい説明でサービスを提供し続けている。また病気になりにくい体づくり(予防、日常ケア)のアドバイスも積極的に行っており、地域のかかりつけ医・中核病院として親しまれている。

「病気事典」には「アクサダイレクトのペット保険」の補償対象外の病気も掲載されていることがあります。

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