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犬の病気事典:循環器の疾患

洞不全症候群

概要

洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)とは、心臓の洞房結節の働きが鈍くなり、徐脈や心不全、虚脱や失神などを起こす病気です。
心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。ポンプはレバーを上下させて水を吸って、吐き出します。心臓は筋肉を伸び縮みさせて、血液を溜めてから送り出しています。心臓の伸び縮みの作業は、筋肉に電気の刺激を伝えて(刺激伝導系)心筋が縮むことで行います。心臓は4個の部屋に分かれていて、全部の部屋が一気に収縮すると上手く血液を送れません。上の2室(心房)と下の2室(心室)はお互いに収縮と拡張の相反する動きを取り、効率よく全身に血液を送り出します。
洞房結節は犬の心臓に備えられたペースメーカーです。右心房上部にある洞房結節で「心筋を動かしなさい」という命令が一定のリズムで出ます。その命令は電気的な刺激として心房の筋肉を収縮させ、次のペースメーカーである房室結節に伝わり、ここで少し間をあけて(心房の収縮が終わった後に)心室に電気刺激を出して心室が収縮する仕組みになっています。
ところが洞不全症候群では、最初のペースメーカーである洞房結節の働きが鈍くなり、「心筋を動かしなさい」という命令が極端に遅くなって心臓は休んでしまいます(徐脈、心停止)。加齢とともに増加する病気で、原因としては線維化や炎症(心筋炎、心内膜炎)、心筋症、心臓の腫瘍、アミロイドーシス、心筋の虚血、迷走神経の緊張など主に心臓での異常により発症します。
ご自身の犬にふらつきや息切れ、失神などの症状が出た場合は、犬の脈を確認してみましょう。太ももの内側の脈を取ると読みやすいです。動物病院で心電図を取るのも良いと思います。重症化すると命に関わる病気なので、早めに治療を検討すると良いでしょう。

症状

軽度の洞不全症候群の犬では、脈の乱れはあるものの特に症状はありません。症状がある場合は、重度の不整脈(洞房ブロック、心房細動、心房粗動、上室頻拍)が起きています。ふらつきや運動を嫌がり疲れやすい、突然気持ち悪そうに嘔吐し倒れる、力が抜けたように倒れて意識がなくなるなどの症状が出る場合があります。脈を取ると徐脈や不整脈が確認される場合があります。うっ血性心不全を併発した場合、咳やチアノーゼ、呼吸困難が起こります。

対象

好発犬種として、ミニチュア・シュナウザー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、パグ、ミニチュア・ダックス、アメリカン・コッカー・スパニエル、柴犬などが挙げられます。高齢犬に多い病気です。

予防、治療

予防は、決定的なものはありません。症状が出た場合は専門家に相談しましょう。
根本的な治療は、外科療法でペースメーカーを心臓に植え込むことで、重症な犬や内科療法で管理が難しい場合は、この治療を検討します。内科療法は、症状に応じた治療ですが、反応は鈍く、最終的にはペースメーカーが必要になる場合が多いです。心拍数を増やす薬や交感神経緊張を増やす薬、強心剤、消炎剤、血管拡張剤、抗不整脈薬などさまざまな心臓薬が使用されます。重症度や合併症、不整脈によって使い分けしますので、心臓の検査を受け、専門家とよく相談をして使用を検討しましょう。

監修

白神 久輝 先生

埼玉県草加市にある「ぐぅ動物病院」の院長。2005年4月の開院以来、大学病院や専門病院と連携をとりながら、常に最先端の技術や機器を導入しており、飼い主の方にもわかりやすい説明でサービスを提供し続けている。また病気になりにくい体づくり(予防、日常ケア)のアドバイスも積極的に行っており、地域のかかりつけ医・中核病院として親しまれている。

「病気事典」には「アクサダイレクトのペット保険」の補償対象外の病気も掲載されていることがあります。

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