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犬の病気事典:目の疾患

結節性筋膜炎

概要

「結節性筋膜炎(けっせつせいきんまくえん)」は皮膚の下の組織にしこり(結節)ができる病気で、全身のあらゆる部分に発生しますが、犬では眼球の強膜によく確認されます(コリー肉芽腫)。このしこりは慢性的な炎症によって起こるしこりで(肉芽腫)、眼球の角膜(黒目)と強膜(白目)の境目(輪部)に腫瘍によく似たしこりとして発生し、コリーによく確認されることから、コリー肉芽腫、輪部肉芽腫、偽腫瘍、結節性肉芽腫性上強膜炎などの名称で呼ばれることもあります。
原因は正確に解明されていませんが、組織学的に免疫反応に起因した炎症が確認されることと、免疫抑制剤での治療に反応が良いことから、自己免疫疾患と考えられています。
この病気は、日頃から明るいところで犬の眼をよく確認すると異常を発見できる場合が多いです。黒目と白目の境界付近にうすいピンク色のしこりが確認されたら、この病気を疑います。ただし、眼のしこりは、そのほかの病気(眼球の腫瘍など)の場合もありますので、飼い主が異常に気が付いた場合は、専門家に相談して治療方針を決定しましょう。

症状

黒目〜白目の境界部分に1個〜数個のうすピンク色のしこりが確認されます。1ヵ月〜数ヵ月かけて徐々に進行し、炎症によって眼の充血が起き、角膜に炎症が波及すると角膜も白く濁ります。眼の鼻側にある膜(第三眼瞼、瞬膜)に発生する場合や、眼球の裏に発生する場合もまれにあり、眼球がしこりによって後方から押され、眼が飛び出しているように見える(眼球突出)場合もあります。

対象

若年から中年齢に発生し、好発犬種としてコリー、シェットランド・シープドッグ、アメリカン・コッカー・スパニエルが挙げられます。

予防、治療

決定的な予防法はありませんが、日常的に犬の眼をよく確認しておくと異常に早く気が付きますので、早めに治療を開始し、重症化を避けましょう。
治療は、内科療法と外科療法があります。ベースの治療はあくまで内科療法で、免疫抑制剤の点眼や内服が行われます。内科療法は長期的、継続的な治療が必要になる場合が多いです。外科療法は組織検査やしこりが大きい場合に、量を減らす目的で、内科療法と合わせて行われます。ただし外科療法単独では再発し、維持は困難です。

監修

白神 久輝 先生

埼玉県草加市にある「ぐぅ動物病院」の院長。2005年4月の開院以来、大学病院や専門病院と連携をとりながら、常に最先端の技術や機器を導入しており、飼い主の方にもわかりやすい説明でサービスを提供し続けている。また病気になりにくい体づくり(予防、日常ケア)のアドバイスも積極的に行っており、地域のかかりつけ医・中核病院として親しまれている。

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