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猫の病気事典:泌尿器の疾患

多発性嚢胞腎症

概要

多発性嚢胞腎(症)は、腎臓に異常な構造(嚢胞)が発生する遺伝性の病気です。左右の腎臓に液体をため込んだ多数の球状の袋(嚢胞)ができます。嚢胞は徐々に数を増やしつつ大きくなり、やがて腎臓の正常な組織を圧迫し、最終的に腎不全を起こします。嚢胞の形成時期は猫によってさまざまですが、比較的ゆっくりと進行します。初期は無症状で、健康診断時の超音波検査で偶然発見される場合も多いです。健康診断を行っていない場合、ほとんどの飼い主は慢性腎不全の症状(多飲多尿、体重減少、食欲低下など)が出た段階、つまり進行した多発性嚢胞腎の段階で異常に気がつきます。治療も慢性腎不全の治療がメインになります。
現在この病気は、一部検査センターにおいて、遺伝子検査(血液検査)により発症する素因を持っている猫かどうかを確認することが可能です。今後、好発品種で繁殖をする計画がある場合や、ご自身の猫がこの病気を発症しやすい体質なのか確認する場合は、この検査を行うことをおすすめします。

症状

初期は、ほとんどの猫が画像検査で腎臓に嚢胞が確認される以外は無症状です。進行した場合には、腎不全の症状が出始めます。お水を飲む量が増える、おしっこの量が増える(多飲多尿)、トイレに入って長い時間おしっこをする、水を長い時間ペロペロなめるといった様子に気がつくことが多いです。尿毒症を発症する段階になると、口臭が強くなり、元気がなくなったり、体重が減ったり、脱水や便秘、嘔吐などが出てきます。嚢胞内に細菌感染を起こすと発熱し、だるそうにする場合があります。

対象

好発品種はペルシャやペルシャ系の長毛種です。スコティッシュフォールド、アメリカンショートヘアー、短毛雑種などでも報告があります。
腎臓にできた嚢胞は徐々に数を増やしながら大きくなり、周囲の腎臓組織を圧迫し、中年齢(7歳前後)を過ぎたあたりで腎不全を発症する場合が多いです。

予防、治療

予防は、遺伝性の病気のため、困難です。定期的に健康診断を受け、発病した場合は早めに治療に入りましょう。また、遺伝子検査で発症素因をもった猫かどうかの確認が可能です。素因をもった猫を繁殖に使用しないことで、今後の病気の蔓延を予防できるでしょう。
また、この病気を治す決定的な治療法はありません。主に腎不全の症状に対する治療が行われます。タンパク質やリンを制限した療法食を与え、点滴を行うことで脱水改善や尿毒症の緩和を促します。リンを吸着させる薬の内服などを行う場合もあります。血圧を下げる薬などを内服し、蛋白尿や、腎臓の炎症や繊維化を抑制します。
多発する嚢胞が腎臓の正常な組織を圧迫することを防ぐために、定期的に針を刺して嚢胞液を抜く治療もあります。しかしこの処置は感染のリスクがあり、猫に大きなストレスがかかります。この処置を行う場合は、十分に専門家と相談した上で検討しましょう。

監修

白神 久輝 先生

埼玉県草加市にある「ぐぅ動物病院」の院長。2005年4月の開院以来、大学病院や専門病院と連携をとりながら、常に最先端の技術や機器を導入しており、飼い主の方にもわかりやすい説明でサービスを提供し続けている。また病気になりにくい体づくり(予防、日常ケア)のアドバイスも積極的に行っており、地域のかかりつけ医・中核病院として親しまれている。

「病気事典」には「アクサダイレクトのペット保険」の補償対象外の病気も掲載されていることがあります。

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