2021/04/22

大切な猫の健康を守る。自宅でできるお手入れ&健康チェックポイント

2021/04/22

大切な猫の健康を守る。自宅でできるお手入れ&健康チェックポイント

 愛猫が元気で暮らせるように、日ごろから健康チェックは欠かせません。自宅でできる猫の健康チェックやケアの方法、病気のサインなどをご紹介します。これから猫を飼う方、飼い始めたばかりの方はもちろん、成長期や老齢期に入った猫の飼い主さんもぜひチェックしてみてください。

猫の健康管理の基本。食事・水・トイレをチェック

 猫の健康管理の基本となる、食事と水、トイレについて確認しましょう。

適切な食事の種類と量

 猫の食事(フード)は、ドライ(カリカリ)や缶詰、パウチなど様々な種類があります。基本的には、「総合栄養食」と掲載のあるフードを選ぶとよいでしょう。ただし、猫の体質や病気がある場合には獣医師に専用のフードを選んでもらう必要があります。年齢や体質に合ったフードを選べているか、適正な量を与えているかを見直してみましょう。

 猫の食事について詳しくは「猫の餌って何がいいの?適切な食事の回数、選び方から与え方まで」をご覧ください。

目分量だと適切な量になっていないことが多いので、最初のうちは、スケールを使ってしっかり量りましょう。

目分量だと適切な量になっていないことが多いので、最初のうちは、スケールを使ってしっかり量りましょう。

十分な水分補給

 泌尿器系の病気が多い猫にとって水分補給は健康維持の要となります。器を清潔に保ち、小まめに水を取り替えることが大切です。また、飲水量の変化から病気が発覚することがあるため、普段から水を飲む回数や量をチェックしておくようにしましょう。

 猫の水分補給については、「猫が水を飲まない時は病気の前兆?正しい水の飲ませ方と対処方法」をご覧ください。

トイレチェック

 キレイ好きな猫のために、トイレは清潔に保つよう心がけましょう。トイレが汚いままだと、排泄を我慢してしまう場合もあります。ウンチやおしっこには病気のサインが現れやすいため、量や形状、色、臭いなどをチェックしてください。また、力んでいるのにスムーズに排泄が行えていなかったり、何度もトイレに行くなど行動や様子にも病気のサインが出ていることがあります。

自宅でできる猫のお手入れ。ボディチェックで健康管理

 猫のお手入れは動物病院やトリミングサロンに任せることもできますが、愛猫とのコミュニケーションと健康チェックを兼ねて自宅でもトライしてみましょう。

爪切り

 猫の爪は鋭く、カーテンなどに引っかけた弾みで折れてしまうことがあります。また、伸びすぎた爪が肉球に刺さってしまうことなどもあります。愛猫の安全のために少しずつ爪切りの練習をしましょう。

 猫の爪切りのコツは「獣医さん直伝!愛猫の爪切りは「ちょい切りルール」で簡単に!」をご覧ください。

最初はすべての爪を切ろうとせずに、1〜2本からスタートします。難しければ無理をせず、プロに任せましょう。

最初はすべての爪を切ろうとせずに、1〜2本からスタートします。難しければ無理をせず、プロに任せましょう。

ブラッシング・シャンプー

 週に1回程度、ブラッシングをしてあげましょう。湿疹や脱毛など、皮膚の異常がないかも合わせて確認してください。水が苦手な猫も多いため、普段は無理にシャンプーを行う必要はありませんが、外から帰ってきたときや、特に汚れやニオイが気になるときは洗ってあげるとよいでしょう。また、獣医師の指示により治療目的でシャンプーが必要になることもありますので、子猫のうちに練習しておきましょう。

 猫の皮膚の健康とケアについては、「おしえて獣医さん!愛猫の「フケ」の原因と予防方法」をご覧ください。

お顔周りのケア

 耳や、目、鼻、口も定期的なお手入れとチェックをしましょう。
 耳や目は、耳垢や目ヤニなど汚れがないかチェックし、健康な状態であれば特にお手入れの必要はありません。ただし、猫自身が目や耳をこするなど気にする仕草をするときや、汚れが目立つ、ニオイが強くなるといった場合には動物病院を受診しましょう。特に目は進行が早い病気もありますので、日頃から注意しておく必要があります。
 口のケアは歯磨きが有効です。1度歯石が付くと、全身麻酔をかけて歯石を取る処置が必要になる場合もありますので、日々の歯磨きでしっかりケアしましょう。歯茎の腫れや口臭がないかも合わせて確認してみてください。

 猫の歯みがきについては、「目指すは1日1回!猫の正しい歯磨きの方法とは?」をご覧ください。

おしりのケア

 猫の肛門の左右にある袋状の「肛門嚢(肛門線)」の中には、ニオイの強い分泌液が溜まります。通常は便と共に排出されますが、分泌液が詰まりやすい猫の場合は獣医師と相談の上で絞ってあげる必要があります。
 地面におしりをこすりつける「おしり歩き」も要注意です。おしりから悪臭がしたり、さわると嫌がる場合は肛門まわりのトラブルかもしれません。

 猫の肛門嚢(肛門腺)絞りについては「【獣医師監修】猫のずりずり「おしり歩き」は病気のアラート?」をご覧ください。

日頃の様子から病気を早期発見。こんな異変に要注意!

 日常生活で注意しておくべき、代表的な異変をご紹介いたします。普段見かけない行動や症状が現れたときは基本的には動物病院を受診するようにしましょう。

猫が鼻水を出している、咳・くしゃみをしている

 猫のくしゃみは、元気で食欲があり、数回で落ち着く場合は問題ないことがほとんどですが、その後も続いたり、咳や鼻水が出ている場合は病気のサインかもしれません。また、同居猫がいる場合は、猫同士で感染症をうつし合ってしまうことがありますので、早めに動物病院を受診しましょう。

猫のくしゃみは、アレルギーや猫喘息、歯周病など、猫風邪以外の病気が原因になっている可能性もあります。

猫のくしゃみは、アレルギーや猫喘息、歯周病など、猫風邪以外の病気が原因になっている可能性もあります。

 猫の鼻水やくしゃみ症状の詳しくは「猫の鼻水、熱、くしゃみは風邪かも?治し方を教えて獣医師さん!」をご覧ください。

猫が吐いてしまった

 猫は毛づくろいで飲み込んだ毛玉を吐くなど、もともと吐きやすい動物です。元気で食欲があれば問題ない場合がほとんどですが、子猫や老猫の場合や、観葉植物や紐など異物を飲み込んでしまっている場合などは、危険な状態の可能性も考えられます。吐く回数が増えたり、食欲が落ちているなど他にも症状が出ている場合には、動物病院を受診しましょう。

猫の体重が不自然に増える、減る

 猫の肥満は人と同じく様々な病気のリスクが高まります。食事の管理は、飼い主さんがしっかりしてあげましょう。また、ご飯を食べていても体重が減っていくような場合は特に注意が必要です。体重の急激な増減は子猫から老猫まで起こりうる異変であり、病気のサインであることが多いため、定期的に体重を記録し、異変を感じたら獣医師に相談しましょう。

動物病院で健康管理をサポート

 自宅でできる健康管理のほかに、動物病院でしかできないことも数多くあります。病気の治療以外にも、避妊手術や健康診断、ワクチン接種など、愛猫の健康に必要なサポートをしてもらいましょう。

定期的な健康診断と予防対策を行う

 猫は人より早く成長していくため、若齢のうちから年に1回は健康診断を受けましょう。定期的な健康診断を受けることで病気に気付きやすくなり早期の治療へとつながります。また、感染症のリスクを下げるために室内飼いであっても、継続的にワクチンの接種と、ノミ・ダニ、寄生虫の予防・駆除を行うことをおすすめします。ノミやダニは、猫の皮膚病を引き起こしたり、寄生虫が子猫の発育を妨げる恐れがあるほか、猫から人へ感染する病気を媒介することもあります。

マイクロチップを装着する

 マイクロチップとは、猫の皮膚の下に埋め込む小さな「電子タグ」で、専用の機器をかざすと飼い主さんの情報と照合できるナンバーが読み取れます、首輪のように外れることがないため、災害や事故などで愛猫が迷子になってしまっても、飼い主さんを探して連絡を取ることができます。

 マイクロチップについての詳しくは、「【迷子猫・迷子犬対策】マイクロチップ装着のメリットと費用」をご覧ください。

避妊・去勢手術を行う

 猫の健康や将来的な病気を予防するため、発情期を迎えるまでに避妊・去勢手術を行うことが推奨されています。繁殖させる予定がない場合は生後6ヶ月頃を目安に獣医師と手術の相談をしましょう。

 避妊・去勢手術に関しては、「猫の避妊・去勢手術はしたほうがいい?獣医さんに聞いてみました」をご覧ください。

動物病院選びと連れて行くときのコツ

 病気やケガの治療から日々の健康管理まで、大切な猫のことを何でも相談できる「かかりつけの動物病院」を見つけましょう。なかなか見つからない場合は、実際に猫を飼っている近所の方に動物病院のおすすめを聞いてもよいかもしれません。
 また、いざ動物病院へ行く際に、猫がキャリーケースに入ってくれずに苦労している飼い主さんも多いかと思います。外出時のみキャリーケースを使用し、出先や移動中に嫌な思いをした場合、猫はキャリーケース自体が苦手になってしまいます。そのため、キャリーケースを見ただけでも逃げるようになり、外出自体が困難になってしまいます。
 対策として、キャリーケースの中に猫が気に入っている毛布などを入れ、普段から猫の行動範囲内に設置しておくとよいでしょう。徐々に、自発的にキャリーケースへ出入りするようになり、「安心できる場所」として覚えてくれます。

獣医師は愛猫の健康について一緒に考えてくれる大切なパートナーでもあります。気軽に相談できる動物病院を探しましょう。

獣医師は愛猫の健康について一緒に考えてくれる大切なパートナーでもあります。気軽に相談できる動物病院を探しましょう。

 動物病院の選び方について詳しくは、「かかりつけ獣医選び方のポイント|大切なペットの健康を守るために」、また動物病院へ連れて行く際の注意点については「猫が病院で暴れないようにするには?子猫から気をつけること【年齢別】」をご覧ください。

愛猫の健康を守れるのは、飼い主さんだけ

 愛猫と長く一緒に暮らすためにも、愛猫の健康を守れるのは飼い主さんです。慣れないうちは、健康チェックやお手入れが大変だと感じるかもしれませんが、愛猫とのコミュニケーションタイムとして、ぜひ楽しみながら続けてみてください。

 猫を安全に室内で飼うために、「【獣医師監修】初めて猫を迎え入れる!室内飼いのポイントとは?」もぜひご覧ください。

総まとめ そもそもペット保険って?! 失敗しないためにも保険のしくみをチェック!! 大切なことだワン 知って損はないニャー 詳細はこちらから 総まとめ そもそもペット保険って?! 失敗しないためにも保険のしくみをチェック! 詳細はこちらから
↑