2020/10/15

猫の多頭飼い|喧嘩やトイレに注意!2匹以上飼うときの事前準備

2020/10/15

猫の多頭飼い|喧嘩やトイレに注意!2匹以上飼うときの事前準備

 可愛い猫に癒されていると、ついついもう1匹飼ってみたいと思うことはありませんか?実は猫を飼っている世帯での平均飼育頭数は2.63匹。(一般社団法人ペットフード協会令和元年全国犬猫飼育実態調査)
 猫を多頭飼いする人は年々増えています。

多頭飼いをする前に知っておきたいこと

  • 猫同士の相性

    基本的には若齢の猫ほど新しい猫と良い関係を築けます。1匹から2匹よりも、2匹から3匹の方がスムーズに馴染む傾向があるようです。またメス同士の場合や、避妊・去勢手術を済ませたオスとメスなどは比較的トラブルなく生活できることが多い反面、成猫のオス同士は縄張り意識が強く、ケンカが起きやすいようです。 兄弟猫は比較的仲良くなりやすい傾向があるので、はじめは兄弟猫を加えるのもおすすめです。
    特に注意すべきなのは、高齢猫を飼っている場合です。高齢猫はストレスで体調を崩す恐れがあるので、お家に高齢猫がいる方は、多頭飼いは控えた方がよいかもしれません。

  • 猫の飼育頭数の上限

    猫の飼育頭数の上限は、住居の環境によって異なります。「猫の飼育頭数の上限=自由に出入りできる部屋の数-1」を目安にするとよいでしょう。
    部屋の数や広さが十分でないと、猫が増えることによって、先住猫の縄張りが侵略されてしまうことがあります。そうなると、それまで仲良くしていた先住猫同士にもトラブルが発生したり、頻繁に粗相をしてしまうようになるなど、問題行動が増える傾向が高くなるので注意が必要です。

先住猫とのトラブルが起きないようしっかりポイントをおさえましょう。

先住猫とのトラブルが起きないようしっかりポイントをおさえましょう。

  • 費用・手間の問題

    食費はまとめ買いをするなど、工夫をすることである程度抑えられます。 しかし、動物病院にかかる費用は猫の数だけかさんでいくほか、トイレの増設が必要になるなど、設備面を充実させることも大切になります。また、当然ですが、猫のトイレやブラッシングなどの手間や、個体ごとの健康管理をしなければならないなど、飼い主さんの負担は猫の数が増えればその分だけ増えていきます。やっぱり途中で飼えなくなった、とならないよう無理は禁物です。

  • 災害時の避難方法

    1匹であればキャリーバッグに入れて一緒に避難できますが、2匹以上の場合はどうするか考えておく必要があります。1匹だけ取り残されてしまったなんてことがないよう、家族で事前に話し合っておきましょう。

猫も大切な家族の一員です。誰がどの猫を運ぶなど、災害時の避難方法はしっかり考えておきましょう。

猫も大切な家族の一員です。誰がどの猫を運ぶなど、災害時の避難方法はしっかり考えておきましょう。

多頭飼いへの準備

  • 高さの異なる台を設置する

    猫には休息場所が必須。高さの異なる台を複数箇所設置してあげましょう。猫が使用できる空間が格段に増え、猫にとって家が広く、快適な空間に感じてもらうことができます。もちろん、市販の猫タワーでもOKです。

  • トイレの数を増やす

    猫が増える前に、トイレの数を増やしてあげましょう。トイレが足りず不便な思いをするのは人間も猫も同じ。快適な暮らしが送れるように、新しい猫が来る前にしっかり準備しておいてあげましょう。

  • トイレやご飯へのアクセスを考える

    せっかくトイレを増やしても、トイレへの道が1本しかなかったり、仲の良くない猫が道を塞ぐように座っていると、猫はトイレを我慢してしまうことがあります。トイレやご飯は、他の通路からも辿り着けるような場所に設置するのがポイント。導線は複数確保してあげることが重要です。

  • 他の猫を襲う猫には鈴をつける

    すでに多頭飼いをしている場合は、他の猫が危険を事前に察知できるよう、ケンカ早い猫には鈴をつけておきましょう。また首輪は、何かの拍子にどこかに引っかかってしまうと大きな事故につながることもあり危険ですので、首輪は圧力がかかると外れるものを選びましょう。

  • フェロモン製剤を用意する

    猫がより早く多頭飼いに慣れるよう薬を用意しておくのもひとつの方法です。効果的なのは、猫の頬から出ているフェロモンを参考にして製造されたフェロモン製剤。フェロモン製剤は多頭飼いによる緊張を和らげてくれるので、猫のストレスを軽減させることができます。

猫タワーを設置することで、猫にとっての安息場所を確保!

猫タワーを設置することで、猫にとっての安息場所を確保!

健康管理面で気をつけること

 多頭飼いでは、健康を管理するうえで餌やりの仕方がとても重要になってきます。横取りしたりすることで、栄養が偏るだけでなく、猫間のトラブルにつながることもあるので注意が必要です。

 特に猫は相手が違うものを食べていると非常に気になってしまうもの。特に大人と子猫の場合など、食べているものが変わる場合は要注意です。お互いが取り換えっこをしたりしないよう、しっかり飼い主さんが監視してください。

 相手の餌が気にならないようにするためには、別の部屋で与えたり、高さの違う台で逆方向を向かせながら食べさせるなど、相手の餌が目に入らないような工夫をするのもよいでしょう。また食べるのが遅い順に与え、食べるのが早い猫が遅い猫の邪魔をしないようにするのも大切です。

 その他、それぞれの猫がきちんと必要な量の餌を食べられているかを確認することや、排泄の回数や状態のチェックは個体ごとに必要です。猫の餌のあげ方のポイントは過去記事猫の餌って何がいいの?適切な食事の回数、選び方から与え方までに詳しく記載しています。健康管理を徹底するためにも、ぜひ今一度、正しい餌のあげ方を確認しておきましょう。

食事は猫の健康を管理するうえでとても重要な要素のひとつ。正しい餌やりをしてくださいね!

食事は猫の健康を管理するうえでとても重要な要素のひとつ。正しい餌やりをしてくださいね!

仲良しになってもらうポイント

  • 対面時

    初めて対面する際には、後から来た猫はケージに入れて、先住猫と対面させましょう。また初めは威嚇しあっても、最低2週間は様子をみること。人間でも同じですが、初めての相手と仲良くなるにはある程度の時間がかかるものです。ある日、劇的に関係が変化する瞬間がくる場合も多いので焦らず見守りましょう。特に、先住猫が長い期間一人っ子だった場合は、時間がかかることもあります。

  • 留守の間はケージへ

    ケージ越しの反応を見て問題ないなと思っても、2週間程度は留守の間はケージに入れておきましょう。万が一のこともあるので、猫をケージに入れず留守番をさせるのは非常に危険です。

  • 爪を切る

    お互いに慣れてきても、遊びがエキサイトすると相手にけがをさせてしまうこともあります。そうならないよう、しっかり爪を切っておきましょう。爪切りのコツは、過去記事獣医さん直伝!愛猫の爪切りは「ちょい切りルール」で簡単に!を確認してください。

  • 匂い交換

    猫には、仲良し同士は体をこすりつけ匂いを交換する習性があります。よく飼い主さんに頭を押し付けてくるのも同じ性質からくるものです。そのため匂い交換を補助してあげると仲良くなるのが早くなります。猫が使っているタオルなどでお互いの猫を撫でることでこの匂い交換を促進させることができます。

  • ケンカが起きたら

    またケンカをしていると思っても、じゃれ合っているだけの場合もあります。どちらかが降参して追いつめられるまでは猫同士に任せてあげてください。人間が介入すると、仲良くなるまでの時間が延びてしまうこともあります。

  • どうしても仲良くならないときには

    頻繁にケンカをしてしまったり、どうしても仲良くならないときは部屋を分けるなど、隔離をすることも必要です。猫は自分だけの空間が必要な動物ですので、猫タワーなど自分だけの空間が足りているかを見直すのも重要です。安息の地を得ることで、ケンカがなくなるというケースもあるようです。
    また猫はどれだけ仲良くなったとしても、パーソナルスペースを大切にします。部屋の隅、ソファの下など、何かあった時に孤独感に浸れるスペースは、うまくいっている場合でも用意してあげてくださいね。

猫同士が早く仲良くなれるよう、飼い主さんがサポートしてあげましょう!

猫同士が早く仲良くなれるよう、飼い主さんがサポートしてあげましょう!

 いろいろと注意することが増え、その分責任も重くなる猫の多頭飼い。しかし、上記のポイントをしっかり押さえれば、猫にとっても飼い主さんにとっても、きっと今以上に楽しい毎日がまっているはず。飼い主としての責任を果たしつつ、新しい家族と一緒に素敵な毎日を送ってくださいね。

本記事は2016年11月15日に公開し、2020年10月15日に記事内容を一部変更しております。

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