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猫の病気事典:消化器の疾患

幽門狭窄

概要

幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)は、何らかの原因で胃の出口(幽門)の筋肉または胃粘膜が分厚く変化し、胃から十二指腸への排出機能に障害がでる病気です。
胃は食べ物のタンクです。食べた物を30〜60分かけて胃液と混ぜ、消化しやすい状態にしてゆっくりと腸に流していきます。幽門狭窄は「タンクの出口が狭くなった」状態です。食べた物や胃液や唾液は、胃に溜まった状態のまま少量しか流すことができません。猫は胃の不快感から嘔吐や食欲不振を起こします。
この病気の原因は明確にはなっていませんが、先天的に幽門の筋肉が分厚くなっているタイプや後天的に胃の粘膜と筋肉が分厚くなるタイプがあります。後天性の幽門狭窄は、幽門部から分泌される胃酸の分泌や胃壁の細胞の増殖を促すホルモン(ガストリン)の影響、神経の機能障害、胃の炎症などが関係しているのではないかと疑われています。
この病気の特徴は慢性的な吐き気です。ただし、嘔吐の症状は色々な病気で起こります。嘔吐を繰り返す場合はこの病気以外の原因も十分考慮し、動物病院で総合的に検査を行って原因を探っていきましょう。

症状

主な症状は慢性的な吐き気です。吐物はさまざまで、食べた直後の未消化な食べ物、消化されたドロドロの物、白い泡状の唾液、空腹時の黄色い胃液などがあります。固形物は特に通過障害を起こし、嘔吐しやすいです。胃の不快感から食欲も低下し、体重が減少します。それ以外の症状がなく、あまり問題視されていない場合も多々あります。

対象

先天性の幽門狭窄の好発品種はシャムです。性別差があり、オスの発生率が高い病気です。

予防、治療

決定的な予防法はありませんが、慢性的、間欠的に嘔吐を繰り返す猫では、内視鏡検査や各種画像検査で早めに診断をして治療を開始すると良いでしょう。
治療は、内科療法と外科療法があります。根治が期待できるのは外科療法です。症状が重たい場合は外科療法を検討しましょう。内科療法は緩和するための治療です。軽度の幽門狭窄に対して、制吐剤や胃の機能を改善させる薬によって吐き気をとりつつ、胃から腸への排出を促します。慢性嘔吐による脱水やミネラル喪失がある場合は、点滴治療が行われます。外科療法は、狭くなった幽門を広げる手術を行います。手術に対しての経過は良好な場合が多く、麻酔のリスクとコスト面が許容範囲であれば手術を検討します。

監修

白神 久輝 先生

埼玉県草加市にある「ぐぅ動物病院」の院長。2005年4月の開院以来、大学病院や専門病院と連携をとりながら、常に最先端の技術や機器を導入しており、飼い主の方にもわかりやすい説明でサービスを提供し続けている。また病気になりにくい体づくり(予防、日常ケア)のアドバイスも積極的に行っており、地域のかかりつけ医・中核病院として親しまれている。

「病気事典」には「アクサダイレクトのペット保険」の補償対象外の病気や治療内容も掲載されていることがあります。

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