2016/05/19

猫のくしゃみや咳にはどんな原因があるの?花粉症などの症状と対処法

2016/05/19

猫のくしゃみや咳にはどんな原因があるの?花粉症などの症状と対処法

 猫のくしゃみ、聞いた事ありますよね?
 人間の場合、鼻がむずむずしたり、人や季節によってはアレルギーが原因でくしゃみがでますが、猫はどうなのでしょう?
 今回は猫のくしゃみだけでなく、より注意が必要な猫の咳についても獣医さんに教えていただきました。

まさか花粉症!?猫のくしゃみの原因

猫風邪によるくしゃみ・鼻水は、目や鼻に入ったウイルスが原因であることが多いようです

猫風邪によるくしゃみ・鼻水は、目や鼻に入ったウイルスが原因であることが多いようです

—猫はよくくしゃみをすると聞きますが、なにが原因でしょうか?例えば、春だったら、花粉症を疑ったほうが良いですか?

 猫も花粉症にかかることはありますが、花粉症が原因でくしゃみをすることはあまりありません。
 猫のくしゃみの原因で多いのは、以下の二つです。
 一つ目が生理現象です。人間もほこりやごみが入ると、鼻がむずむずしてくしゃみが出ますよね。猫も同じでそういった理由でくしゃみをします。
 二つ目が猫風邪。猫のくしゃみで最も多い原因ですね。
 猫風邪は、猫ヘルペスウイルスや猫カリスウイルスが原因であることが多く、目や鼻に悪さをするウイルスなんです。他には、細菌やクラジミアなどもありますね。

—風邪といってもクラジミアなどが原因なこともあるんですね!症状や治療法について具体的に教えてください。

 猫風邪の症状はくしゃみの他に、鼻水や目やに、結膜炎、口内炎、発熱、食欲不振などです。脱水や衰弱を起こしている時は点滴で栄養・水分を補給します。
 他にはインターフェロンの注射や、抗生剤や食欲増進剤、抗ウイルス薬の内服を行います。

 以下が、2歳のスコティッシュ・フォールドの猫風邪(上部気道感染症)の治療費の一例です。

  • 診察料:1,000円
  • 注射料:4,000円
  • 内服薬:1,400円
  • 計6,400円

※治療内容、治療費は当社保険金支払事例にもとづく参考事例です

—風邪と言っても、けっこうお金がかかるんですね。これらの治療をすれば完治するんでしょうか?

 猫風邪にかかるとウイルスを完全に追い出すことは難しく、目や鼻の粘膜にずっと潜んでいることがあります。
 そのため一度症状が治まっても、何らかの原因でウイルスが活性して再度症状がでてくる、ということがあるんですよ。
 また、鼻の中に異物が入ってしまったり、できものができてしまったりすることでくしゃみをする場合もあります。

—じゃあ猫はほとんど花粉症でくしゃみをすることはないんですか?

 猫も花粉症にかかりますが、猫の場合、花粉によるアレルギー反応があっても、人間のような、くしゃみや鼻水が主症状ということではないんです。

 人間の花粉症は、鼻やのどといった呼吸器に症状が出ますが、猫の花粉症は主に皮膚に症状があらわれます。花粉のアレルギー反応でかゆくなると、猫はひっかいたり、なめたりしてしまいます。そして掻き壊してしまうんですね。
 ですから「皮膚炎だと思って病院に連れて行ったら、実は花粉症だった」ということもあるんですよ。

くしゃみよりも危険信号!本当は怖い猫の咳

猫の咳は人間の咳とは違って、風邪ではありません

猫の咳は人間の咳とは違って、風邪ではありません

—くしゃみではない、咳っぽいものをしている場合も猫風邪なんでしょうか?

 そうですね。風邪で咳をすることもありますが、風邪以外でも咳の症状がでることはあるんです。

 心臓や肺に問題があっても咳は出ます。心臓の働きが悪くなると、血液がうっ滞して血管から肺に水分が漏れ出すことがあります。それにより咳が誘発されます。
 また、肺に炎症があったり腫瘍ができたりすることで咳が出ることもあります。肺の腫瘍は原発性のものもありますが、別の場所にできた腫瘍が転移しているケースも多いです。

 最後に、年齢に関係なく起こるのが猫喘息です。人間の喘息と同じように、ハウスダストなどが要因になっていることもありますが、何が原因で猫喘息が起こっているかはわからない部分も多い病気です。

—猫喘息はどんな猫でもかかる恐れがあるんですね。猫喘息の症状はどんなものですか?

 猫喘息は咳や、ゼーゼーといった喘鳴(ぜいめい)、気管支の炎症、気道粘液が増えることで痰が出る、といった症状が見られます。
 重症化すると呼吸困難に陥り、命の危険があるのですぐに病院に連れて行ってくださいね。

どんな種別、年齢であってもかかる恐れのある猫喘息

どんな種別、年齢であってもかかる恐れのある猫喘息

—猫喘息になったらどんな治療をするのでしょうか?

 猫喘息の治療としては、飼い主さんのタバコなどの考えられるアレルゲンの排除や、気管支拡張剤やステロイドなどの内服薬の服用がメインです。
 ステロイドは内服薬の他に、吸入タイプもありますね。吸入タイプだと、ネブライザーという吸入用の機器を使うので、これは動物病院で吸入をします。
 発作が起きて呼吸困難になると、入院して酸素吸入を行います。

 11歳のミックスの猫喘息の治療費の一例は、以下になります。

  • 診察料(2回):1,850円
  • 血液検査・生化学検査:9,600円
  • レントゲン検査:4,500円
  • 内服薬7日分:1,750円
  • 計17,700円

※治療内容、治療費は当社保険金支払事例にもとづく参考事例です

 ただし、いくら治療しても完治は難しく、うまく付き合っていく道をとらざるをえません。
 治療が手遅れになると呼吸困難で亡くなることもあるので、重症化しないうちに早め早めに治療する、喘息の発作が起きないようきちんと薬を飲む、ということが大切です。

—猫喘息をはじめ、猫の咳は本当に注意しなければいけないんですね。猫の咳を聞いたことがなくても咳だとわかるものでしょうか?

 猫の咳は明らかに通常は聞かない音なのですぐに気づく飼い主さんが多いと思います。くしゃみや毛玉を吐き出すときの音と間違えることはないでしょう。
 もし猫が咳をしていたら、慎重に様子を見るようにしてくださいね

猫は呼吸器の病気がよくみられる動物です

猫は呼吸器の病気がよくみられる動物です

—猫風邪や猫喘息など、かかりやすい病気や症状は犬とまったく違うんですね。

 猫と犬は共通点もありますが、まったく違う生き物なので、かかりやすい病気や感染しやすいウイルスの種類もかわってきます。ウイルスが違えば症状も異なります。
 犬の場合は子犬の頃にケンネルコフといって咳が主症状の風邪をひくことがありますが、猫の風邪は目やにや鼻水、くしゃみなどが主症状のことが多く、風邪で最初から咳をすることはあまりありません。

—では、猫が咳をしたら様子を見ずにすぐに病院へ連れていくべきですか?

 そうですね、頻繁に咳が出るようだったり、頻繁ではなくても、気づくと咳が出ているな、と感じるようなときは受診されることをおすすめします。

猫の咳が続いたらすぐに病院へ!

 猫のくしゃみは生理現象で起こることも多いのですが、猫の咳にはすぐに治療をした方がいいような病気が隠れていることがあります。あまり様子をみることなく獣医さんに診てもらうようにしてくださいね。

三宅亜希先生
お話しいただいた先生 /
三宅 亜希 先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。

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