2016/05/31

猫が「ゴロゴロ」と喉を鳴らす理由。人間に健康効果もあるって本当?

2016/05/31

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 猫を飼ったことがある人なら、必ず一度は聞いたことがあるはずの猫のゴロゴロ音。猫が喉を鳴らしている姿はとても可愛いですよね。

 でもこのゴロゴロ音ってどんな意味があるの?今回はそんな疑問にお答えして、猫のゴロゴロ音の真相に迫ります。

猫はどんなときにゴロゴロ鳴くの!?

 そもそも猫のゴロゴロ音は、人間でいうノド仏のあたりに該当する「喉頭」の筋肉が収縮し、声帯が振動することで鳴っていると考えられています。
 そしてこのゴロゴロ音、実はいろいろな種類があるんです。

1.スマイルのゴロゴロ
飼い主さまに甘えてゴロゴロ鳴いている猫は、確かにとっても幸せそうです。

飼い主さまに甘えてゴロゴロ鳴いている猫は、確かにとっても幸せそうです。

 猫がゴロゴロ鳴くのは、まずリラックスしているときや、幸せを感じているとき。飼い主さまになついた猫が、抱きかかえられたときなどによくだすゴロゴロ音です。

 喜んでいることや、幸せな状態であることを周囲に伝えることができるので、人間の「スマイル」に相当すると解釈されています。

 このゴロゴロ音は中低音となるのが特徴で、大きさもやや控えめ。猫を飼っていると一番よく耳にするタイプの鳴き声のひとつです。

2.母子間のコミュニケーション
ゴロゴロ音は母猫と子猫の大事なコミュニケーションのひとつです。

ゴロゴロ音は母猫と子猫の大事なコミュニケーションのひとつです。

 またゴロゴロ音は母猫と子猫のコミュニケーションにも使われます。母猫は子猫に近づくときにゴロゴロ音を出し、コミュニケーションを図ります。

 一方の子猫は生まれたてのころはまだゴロゴロ音を出せないものの、2日齢までには出せるようになります。子猫がゴロゴロ音を出すのは、「自分は元気だよ」ということを母猫に伝えていると考えられています。

 こちらのゴロゴロ音もスマイルのゴロゴロとほぼ同じような音程です。生後3週間までの子猫の場合は、音が小さいのが特徴ですが、そのあとは音の大きさもスマイルのゴロゴロと変わりはありません。

 飼い主さまと一緒にいて安心するように、親子で一緒にいるとリラックスをするのかもしれませんね。

3.ピンチの時、苦しいときのゴロゴロ音
睨み合いのときなどにもゴロゴロ音が。低めの鳴き声なのが特徴です。

睨み合いのときなどにもゴロゴロ音が。低めの鳴き声なのが特徴です。

 ゴロゴロ音はリラックスしているときや母子間だけでなく、ピンチの時や苦しいときも発せられます。

 例えば、怪我をしたときや、喧嘩を避けようとするとき、分娩時、死の間際などです。動物病院の診察台の上などでゴロゴロ鳴いている場合などは、こちらの理由で鳴らしていることが多いようです。

 こちらのゴロゴロ音は、1や2よりもさらに低いのが特徴。低めのゴロゴロ音が出ているときは、苦しがっている場合もあるので注意が必要です。

いつもと違うゴロゴロ音が出るのはなぜ?

ゴロゴロ音を使って、飼い主さまにお願いをすることもあるようです。

ゴロゴロ音を使って、飼い主さまにお願いをすることもあるようです。

 これまでご紹介したゴロゴロ音は低い音が中心ですが、 少し高いゴロゴロ音を出すときもあります。それが何かを要求しているときに出す「要求のゴロゴロ」。

 ご飯が欲しいときや、飼い主さまに何らかのお願いがあるときに出す声なんだとか。ある実験では、高周波の声だけを取り出して被験者に聞かせてみると、猫を飼ったことがない人でも、なぜか「緊急性がある」という印象を持ったとのこと。

 猫はゴロゴロ音で飼い主さんを操っているのかもしれません。

中には一生ゴロゴロ音を出さない猫も

 すべての猫がゴロゴロ音を出すかというとそうではなく、中には一生ゴロゴロ音を出さない猫もいるんだとか。それがどうしてなのかは、残念ながらまだ解明されていないようです。

 ただ人にあまり慣れていない猫はあまりゴロゴロ音を出さない傾向にあるようです。そういう場合は、スキンシップの機会を増やし、お気に入りのポイントをなでてあげるなどすることで、徐々に鳴らしてくれるようになることもあります。

 飼っている猫がなかなか喉を鳴らさなくても、あせらず、ゆっくりとお互いの信頼関係を築いていきましょう。

なかなかゴロゴロ音を出さない場合は、少しづつスキンシップを増やしてみましょう。

なかなかゴロゴロ音を出さない場合は、少しづつスキンシップを増やしてみましょう。

 ちなみに同じネコ科でも、ライオン、トラ、ジャガー、ヒョウなどはゴロゴロ音を出さないんだとか。

 逆にチーター、オオヤマネコ、マウンテンライオンはやはりゴロゴロ音を出すそうです。
 動物園に行ったときは、大型動物の勇姿だけでなく、ゴロゴロ音にも注目してみるといいかもしれませんね。

ゴロゴロ音は人間にもメリットが

 猫のゴロゴロ音の周波数はほぼ25ヘルツの低周波といわれています。実は20〜50ヘルツの音は体の緊張をほぐす副交感神経を優位に立たせる効果があるんです。

 副交感神経は、活動によって疲れた体を回復させる神経で、疲労やダメージを修復して元気な状態に戻すのに不可欠。セルフケアとして、半身浴やヨガを行うなどで副交感神経を優位にしている方も多いですよね。

 副交感神経を優位にすれば、ストレスを解消できるだけでなく、免疫力もアップします。

 また低周波には、多幸感を得られる「セロトニン」を分泌させる効果も。猫のゴロゴロ音に自律神経やホルモンバランスをも整える力があったなんて驚きですよね。

猫とコミュニケーションをとって、癒しと健康を手に入れましょう。

猫とコミュニケーションをとって、癒しと健康を手に入れましょう。

 フランスではこれを利用し、ゴロゴロ音を治療やリラクゼーションに取り入れた「ゴロゴロ・セラピー」が行われています。猫と一緒に暮らせば、知らず知らずのうちに健康になっているかもしれません。

 かわいいだけではなく、飼い主さまの健康維持までしてくれるゴロゴロ音。疲れをとりたいときはお家の猫と一緒に過ごすのはもちろん、猫以外のペットを飼っている人は 「猫カフェ」に行ってみるのもいいかもしれません。可愛い猫たちがきっと心身ともにほぐしてくれるはずです。

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