2019/07/09

気になる犬の臭い。原因から考える対処法

2019/07/09

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 帰宅した際、家の中に漂う犬の臭いが気になることはありませんか?
 飼い主さんは慣れて気にならないことも多いですが、来客がある時のことを考えると、なるべく臭いを抑えた状態に保ちたいですよね。
 部屋をきれいにするだけではなくならない犬の臭いの原因はどこにあるのでしょうか?
 今回は、犬の臭いの原因と対処法をご紹介します。

どこから出ている?犬の臭いの原因

 犬を飼っている方の悩みの種となる犬の臭いはどこから出ているのでしょうか。臭いが発生する部位と主な原因として、以下の5つが考えられます。

  1. 体臭

    犬にも人間と同様に、エクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺があります。
    エクリン腺はサラサラとした水状の汗が出る汗腺で、足の裏などごく一部のみにあります。
    アポクリン腺は脂肪分を多く含んだ汗を出し、この汗が皮脂とくっつき酸化することで強い臭いを発します。
    人間の場合は脇の下などごく一部にしかありませんが、犬は全身にアポクリン腺があるため体臭が強くなることがあります。

  2. 口臭

    口内に残った食べかすによって細菌が繁殖し歯垢ができると、口の中に炎症が起き口臭が生じます。口臭の原因のほとんどが口内トラブルによるものですが、中には病気が原因となっているケースもあるので注意が必要です。口からアンモニア臭がする場合は腎臓や肝臓の疾患、甘い臭いの場合は糖尿病が考えられます。そのような症状が出たらすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
    犬の口臭については、「獣医さんが紹介する「犬の口臭がひどい」4つの原因と自宅でできるケアは?」もあわせてご覧ください。

  3. 便の臭い

    便はどうしても少しは臭うものですが、与えている餌によっては便臭がより強くなることもあります。とうもろこしや小麦などの消化を苦手としている犬にとっては穀物を多く含んだ餌、また添加物が多く入っている餌は、腸内環境を悪化させ、便臭をきつくする要因の1つになると言われています。

  4. お尻の臭い

    犬の肛門腺の中は、強い臭いを発する分泌液が溜まる構造になっています。ここに分泌液が溜まりすぎると臭いが外に漏れ出し、お尻から臭いを発するようになります。

  5. 耳の臭い

    外耳炎など耳の病気や、怪我が膿んで臭いが強くなることも多いようです。垂れ耳の犬種の場合は、耳の中が蒸れることで強い臭いを放つことがあります。
    犬の外耳炎については、「犬がかかりやすい病気「外耳炎」の原因って?正しい予防と治療方法」もチェックしてみてください。

犬の臭いには様々な原因があるので、愛犬をよく観察してみましょう。

犬の臭いには様々な原因があるので、愛犬をよく観察してみましょう。

日々のケアが大切。犬の臭い対策

 動物には臭いがあるものなので完全に臭いを消すのは難しいですが、丁寧にケアをすることで臭いを軽減することは可能です。
 それぞれの原因に対してポイントを押さえ、対策を打っていきましょう。

  1. シャンプー、ブラッシング

    きれいにシャンプーをすることで、体臭を軽減することができます。
    ただし洗いすぎは皮膚のバリア機能も洗い落としてしまい、反対に臭いが強まることもあります。刺激の強いシャンプーも避けたほうが良いでしょう。
    一方、ブラッシングは毎日してもOKです。無駄毛やほこりなどの汚れを取り除くことができ、清潔な状態を保つことができます。ブラッシングスプレーなども効果的です。
    シャンプーについては「自宅でできる!愛犬のシャンプーとお風呂 頻度とコツ」、犬のブラッシングについては「ブラッシングが好きになる!愛犬と楽しむ毎日のブラッシング」でもご紹介しています。ぜひご覧ください。

  2. 歯磨き

    口臭対策には歯のケアが有効です。磨きにくいところは、噛んで歯垢を落とす歯磨きガムや、かじって遊ぶだけで歯を磨くことができるオモチャなどのデンタルケア用品をうまく活用すると効果的です。
    歯垢(食べかすにより細菌が増殖した状態)であれば歯ブラシで落とせますが、歯石になると歯ブラシでは落とせません。歯垢から歯石に変わるまで、2〜3日とも3〜5日とも言われているので、食後は早めの歯磨きを習慣にしましょう。

  3. 餌の変更

    とうもろこし・小麦などの穀物、人工添加物不使用のもので、消化が良いとされているグレインフリーやグルテンフリーの餌がおすすめです。

  4. 肛門腺のケア

    肛門腺に溜まった分泌液を自分で排出できないことがあります。定期的に飼い主さんがきれいにしてあげると良いでしょう。自宅で対応ができない場合は、ペットサロンなどでも行えることがあるので、事前に問い合わせ、しっかりケアをしてあげてください。

  5. 耳のお手入れ

    犬の耳の中はL字型になっており、非常に汚れが溜まりやすい構造になっています。こまめに耳掃除をする必要がありますが、とてもデリケートな部分なのでケアをするときは慎重に行ってください。
    耳垢が溜まっている時や慣れていない方は、トリマーさんや獣医さんにお任せすると安心です。
    自宅でのケアを行う場合は、「愛犬のケアは大丈夫?自宅でできる犬の耳掃除のポイント」を参考にしてみてください。

愛犬は常に清潔な状態にしてあげたいですね。

愛犬は常に清潔な状態にしてあげたいですね。

犬にも優しい部屋の消臭方法

 犬の臭いは部屋にもついてしまっていることが多いものです。犬が長く過ごす部屋はこまめに換気をするほか、室内の消臭もすると良いでしょう。
 飼い主さんが外出する時間が長く、こまめな換気が難しい場合は、脱臭機や空気清浄機を設置することで部屋に臭いがつくのを防ぐことができます。
 部屋以外にも、毛布など犬がよく使うものには臭いがつきやすいので、洗濯できるものは定期的に水洗いすると良いでしょう。香りの強い洗剤や柔軟剤は犬自身の臭いが分かりづらくなり、不安を覚えることもあるため避けてください。
 また抜け毛も臭いの原因になるので、家具の下など抜け毛が溜まりやすい場所は丁寧な掃除を心掛けましょう。
 犬の抜け毛については、過去記事「どうする?犬の抜け毛 知っておきたいお掃除のポイント」でもご紹介しています。ぜひご覧ください。
 その他に注意したいのがトイレのケア。室内に犬用トイレを置いている場合は、それが臭いのもとになっていることが少なくありません。まず臭いの元となる便は、すぐに処理をすることが重要です。それでも臭う場合は、クエン酸水などで拭き取ると消臭効果が期待できます。
 またトイレの消臭剤を使用するのもおすすめです。ただし、犬は非常に嗅覚が優れているので、消臭剤の臭いがストレスにならないよう、ペット専用の消臭剤など犬に無害なものを選びましょう。

部屋の消臭は犬のストレスにならないようにすることも重要です。

部屋の消臭は犬のストレスにならないようにすることも重要です。

 犬と暮らしていく上で臭いはつきものです。臭い対策は正しく行えば生活習慣による病気を防ぐことにもつながります。臭いの原因は犬によって違うので、愛犬の様子をよく観察し、それぞれに合った対策をしてくださいね。

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