2018/06/05

猫と一緒にいると癒やされるのはなぜ?

2018/06/05

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 猫をなでたり、猫と一緒に過ごしたりしていると、イライラしていた気持ちがゆったり穏やかになる…。そんな経験をしたことのある方は、多いのではないでしょうか。
 なぜ、私たち人間は猫に癒されるのか。猫の持つ「癒やしの力」についてご紹介します。

猫と触れ合うと「幸せホルモン」が出る!

 猫の柔らかな毛をゆっくりとなでていると、なんだかゆったりと穏やかな気持ちになりますよね。
 これは、私たちの脳内に「幸せホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」が放出されているからなのです。

 柔らかいものをなでると、気持ちよさを感じる神経線維である「C触覚線維」が脳に信号を伝えます。その結果、脳はホルモンの一種であるオキシトシンを分泌します。
 C触覚線維は、柔らかいもの、人肌程度の温かいものに良く反応するため、毛並みが良く温かな猫の体は、オキシトシンを分泌しやすいと言えるでしょう。

 さらにオキシトシンは、気持ちを落ち着かせてくれる「セロトニン」や、快感や多幸感を得られる「ドーパミン」などの神経伝達物質の分泌を促してくれます。

 猫をなでているときになんだか幸せな気持ちになれるのは、これらの「幸せホルモン」の力のせいかもしれません。

世話をすることで癒やされる「逆セラピー」

 精神的に疲れていたり、ケガや体調不良で思うように行動できないとき、人間は「誰かの世話にならないと、自分は生活できないのだろうか」などと無力感を覚えることがあります。

 そんなときに、自分よりも小さいもの、か弱いものの世話をすることで、「自分にも出来ることがあるのだ」というポジティブな感情が生まれ、心身の状態が改善することがあります。

小さな生き物の世話をすることが、自分自身の「癒やし」にもなります。

小さな生き物の世話をすることが、自分自身の「癒やし」にもなります。

 自分が何かの世話をする、自分から何かを与えることで、自分自身が癒やされる。このような状態を「逆セラピー」と言います。

 猫は体が小さく、散歩の手間もないため、世話がしやすい動物です。深刻な症状でなくても、少し心や体が疲れているとき、猫の世話をすることで生活に「張り合い」が生まれ、「元気になろう」という意欲が湧いてきます。

ゴロゴロ音にセラピー効果

 猫をなでると、気持ちよさそうに「ゴロゴロ〜」「グルグル〜」と喉を鳴らしてくれます。この音の周波数は約25〜150ヘルツですが、25ヘルツ程度の低周波音は副交感神経を優位にする働きがあります。副交感神経が優位になると、心身がリラックスして筋肉が柔軟になるため、体温を上げて血圧を下げる効果があると言われています。

 また、猫の骨折がほかの動物よりも早く治るのは、ゴロゴロ音による振動が骨密度を高めて骨芽細胞を活性化するから、という研究結果もあるようです。

猫が喉を鳴らす「ゴロゴロ音」には、不思議な力があります。

猫が喉を鳴らす「ゴロゴロ音」には、不思議な力があります。

 このゴロゴロは「副作用のない薬」とまで言われ、フランスではゴロゴロ音(フランス語では「ロンロン」)を活用した「ロンロンセラピー」が行われ、人気となっているそうです。これは日本国内でも話題となり、ゴロゴロ音のCDが付属したセラピー本が発売されるほどになりました。

 猫の「ゴロゴロ」については、「猫が『ゴロゴロ』と喉を鳴らす理由。人間に健康効果もあるって本当?」もあわせてご覧ください。

 一緒にいるだけで、私たちを癒やしてくれる猫。心や体が疲れたときは、猫にそっと寄り添ってみてはいかがでしょうか。

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