2018/06/05

何のためにあるの?猫の肉球の意外な役割

2018/06/05

img_pad-cat_kv

 猫のチャームポイントでもある肉球。あのプニプニした独特の感触や可愛らしい形がたまらない!という飼い主さんも多いのではないでしょうか。そもそも猫の肉球にはどのような働きがあるのでしょう。今回は、感触や見た目だけでなく、あまり知られていない猫の肉球についてご紹介します。

肉球の基本情報

 飼い主さんたちを魅了してやまない肉球には、実は部位別にさまざまな呼称があるのをご存知でしょうか。まずは肉球の基本的な情報をみていきましょう。

 肉球の正式な名称は「蹠球」(しょきゅう)といい、中心に位置する大きなものと外側に位置する小さなもので構成されています。それぞれの部位に名称があり、前脚と後ろ脚でも名称が変わってきます。

  • <前脚>
    • 掌球(しょうきゅう):大きな肉球で前脚の中心に位置する。
    • 指球(しきゅう):掌球の外側についている5つの肉球の総称。
    • 狼爪(ろうそう):指球の中の内側にある親指にあたる肉球。
    • 手根球(しゅこんきゅう):前脚にしかない肉球。掌球の上部の少し離れた部分にある。
  • <後ろ脚>
    • 足底球(そくていきゅう):後ろ脚の中心に位置する大きな肉球。
    • 趾球(しきゅう):後ろ脚にしかない円形の4つの肉球。足底球の外側に位置する。
      ※猫の前脚は指が5本、後ろ脚に指は4本あります。

 肉球は脂肪および弾性繊維でできています。猫の皮膚はとても薄く、0.02〜0.04ミリほどであるのに対し、肉球は厚く1ミリ程あります。年齢や環境で柔らかさは変化し、生後間もない子猫の肉球はとても柔らかく年齢を重ねていくことで硬くなります。

 また外猫と家猫では柔らかさが異なり、外猫は硬い場所や熱い場所、冷たい場所などを歩くため家猫よりも肉球が硬くなるのです。また肉球は摩耗しにくく多少擦り減っても再生しますが、全てを失ってしまった場合は再生できなくなります。色は毛の色と関連があり、毛色が薄い個体は肉球の色も同じように薄くなり、濃い個体は肉球の色も濃くなるようです。

肉球の色は、毛色によって変わります。

肉球の色は、毛色によって変わります。

肉球の役割

 肉球は猫が生活する上で、なくてはならない役割を果たしています。どんな役割があるのかみていきましょう。

足音を消す
狩りをする際には、獲物に気づかれないように接近する必要があります。肉球には足音を消す働きがあり、猫が餌を確保するうえで欠かせない機能となっています。

クッション効果
猫は普段から様々なところに登る傾向があります。そのため高所から飛び降りることも多くなりますが、肉球が着地の際の衝撃を吸収するため、身体へのダメージを軽減してくれます。

滑り止め
猫は高所のほか、足場が非常に悪いところを移動することも少なくありません。そういった場所を移動する際に、肉球に汗をかいて湿ることで滑り止めの効果を生み出します。

顔のお手入れの道具
猫は自分の眼や耳周辺の顔まわりは舐めることができないので、肉球を舐めて湿らせ、ブラシ代わりにしています。

物をつかむ
肉球を使って物を掴んだり、しがみついたりすることができます。猫以外にも、ライオンやトラなどのネコ科動物にみられる大きな特徴です。

肉球には滑り止めやクッションの機能もあるようです。

肉球には滑り止めやクッションの機能もあるようです。

こんなことがわかるかも

 肉球をよく観察すると、病気のサインがわかることも。熱くなっている場合は発熱、色が薄くなっている場合は貧血の疑いがあります。クリームを使用したマッサージで乾燥を防ぐなど、普段から肉球に触れていると病気の早期発見に役立つ場合もあります。

 そのほか、長毛種の猫を飼っている方は、肉球まわりの毛にも注意が必要です。肉球まわりの毛が伸びていると、歩くときに滑りやすくなってしまいます。移動時に滑っているのが見受けられたら、肉球まわりの毛をカットしてあげると良いでしょう。

愛猫の肉球は定期的にケアしてあげてくださいね。

愛猫の肉球は定期的にケアしてあげてくださいね。

 猫の肉球には、独特の感触や見た目の可愛さだけでなく猫の生活に必要な役割がたくさんあるようです。この機会に一度、愛猫の肉球をじっくり観察してみるのも良いかもしれませんね。

Keyword おすすめキーワード

↑