2017/04/11

【猫のノミ対策】効果的な予防法と早期駆除のポイント

2017/04/11

【猫のノミ対策】効果的な予防法と早期駆除のポイント

 飼い主さんの頭を悩ませる猫のノミ。場合によっては人に危害を加えることもあるので注意が必要です。できればノミの発生を未然にふせぎたいものですが、しっかりと対策をしていてもノミが発生してしまう場合もあります。猫を飼っている方は、予防と駆除の両輪で万全の対策をしていきましょう。

「ネコノミ」について知っておこう!

 猫に寄生するノミは「ネコノミ」と呼ばれています。名称に「ネコ」とついていますが、猫だけではなく、犬や人にも危害を加えることもある厄介な害虫です。

 ネコノミは卵→幼虫→さなぎ→成虫の順に成長します。幼虫の生息期間は5~20日で、ウジ虫型をしており、さなぎの生息期間は数日~数週間。ただし、その条件によっては数ヶ月~数年眠っていることもあります。
 吸血をするのは成虫で、長い後脚を使い30cmほどの跳躍が可能です。成虫の栄養源は猫や人の血で、その体表上で吸血・産卵を繰り返します。通常1、2ヶ月で一生を終えますが、ネコノミは非常に飢えに強いため、生存期間である1、2ヶ月間、全く血を吸わなくても生存が可能です。
 その繁殖力は驚くべきもので、一生に1,000個以上の卵を産む場合もあります。

 ネコノミは春から夏に最も繁殖しますが、室内なら季節を問わず繁殖します。繁殖力、生命力ともにとても強く手ごわいネコノミですが、しっかりと対策をし、その被害を最小限に食い止めることが重要です。

ネコノミの被害から大切な家族を守りたいですね。

ネコノミの被害から大切な家族を守りたいですね。

猫がかかる病気とその症状。人への被害も!?

 ネコノミによる被害は痒みだけではありません。猫だけでなく、人に被害がおよぶ場合もあります。ネコノミが原因で引き起こされる病気には、実際どのようなものがあるのでしょうか。

~猫がかかる病気~
【ノミアレルギー性皮膚炎】
 ネコノミの唾液が原因で起こるアレルギー反応の一種で強い痒みが出ます。身体をかき皮膚に傷ができると、ウイルスや細菌等にも感染しやすくなります。かきむしることで、極度の脱毛に繋がる恐れも。

【マイコプラズマ感染症】(猫ヘモバルトネラ症)
 皮膚炎が原因で引き起こされる病気です。体をかいた時にできた傷から感染するケースが多いようです。赤血球の異常から猫が貧血になってしまうため注意が必要。

【瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)】(サナダムシ)
 ネコノミの幼虫は成長の過程でサナダムシの卵を食べることがあります。サナダムシの卵を食べたノミを、猫が自身の毛づくろいによるノミ取りの際に口にすると、猫の身体の中でサナダムシが成長し、下痢や嘔吐の原因となります。

~人への被害~
【人間への吸血】
 ネコノミは人に寄生することはありませんが、吸血することはよくあります。刺されると激しい痒みに襲われます。その痒みは数日たっても続き、長ければ1ヶ月程続く場合も。ひどい場合は水ぶくれになるケースもあるので注意が必要です。

【猫ひっかき病】
 人間にも感染する、特に注意が必要な病気です。猫には症状があまり見られないため、気づきにくいのも厄介な点のひとつです。人にうつると頸部のリンパ節に痛み・腫れが出るほか、発熱するケースもあり、重篤な場合、麻痺や脊髄障害になる場合もある恐ろしい病気です。

病気になった猫はもちろん、人にもうつる病気があるので注意が必要です。

病気になった猫はもちろん、人にもうつる病気があるので注意が必要です。

ネコノミ予防対策

 ネコノミは非常に繁殖力・生命力が強いため、繁殖する前に対策を打つことが大切です。ここでは効果的な予防のポイントをご紹介します。

【その1】発育妨害剤を用いた予防駆除
 薬による予防駆除です。いくつか種類があります。

  1. プログラム錠:1ヶ月に1回飲ませます。成虫の前段階(卵、幼虫、さなぎ)で駆除します。
  2. プログラム注射薬:1回の注射で効果が6ヶ月間持続します。成虫の前段階で駆除します。
  3. サイクリスポット:首に垂らすスポットタイプの薬です。3ヶ月に1回の投薬で成虫の前段階で駆除します。

【その2】最低3週間の掃除継続による予防駆除
 お家の掃除による予防駆除です。最低でも3週間、徹底的に掃除します。特にソファやカーペット、猫の寝床等のホコリのたまる場所は念入りに。また掃除機には殺ダニ用のごみパックを使い、清掃後には、スプレータイプのノミ駆除薬を吹きかけてください。最後に掃除機の吸い取り口を殺虫剤で消毒。フィルターも洗剤液で消毒すれば万全です。

【その3】燻蒸・燻煙式殺虫剤による予防駆除
 燻蒸・燻煙式殺虫剤は発見後の駆除にも使用できますが、実は予防としても使えます。ただし、成虫は退治できるものの、卵とさなぎには効かないため効果は限定的。それでも成虫による被害は食い止めることができるので、定期的に使用するとよいでしょう。

ネコノミ駆除効果はもちろん、家も綺麗になり猫も人も気持ちがいいですね。

ネコノミ駆除効果はもちろん、家も綺麗になり猫も人も気持ちがいいですね。

もしもネコノミが発生してしまったら

 予防対策を施してもネコノミが発生してしまう場合もあります。そういった場合の具体的な駆除方法をご紹介します。

【ノミ取りクシ】
 ペットショップやスーパー等でも購入できます。中性洗剤を薄めた水と粘着テープを用意します。ノミ取りクシを使って毛をとかし、クシに引っかかったノミを粘着テープにすぐつけます。その後、用意した水の中に入れ駆除する方法です。

【ノミ取りシャンプー】
 ホームセンターやペットショップで購入できる薬用のノミ取りシャンプーです。猫が泡を舐めないように注意しましょう。効果は一時的なものなので定期的に実施するようにします。顔に潜むノミをクシで胴体に移動させてからシャンプーしましょう。シャンプー後にノミ取りクシで取り残したノミを除去します。

【電子ノミ取りホイホイ】
 ホームセンターやペットショップで購入できます。ノミには光に集まる習性があるため、その習性を利用して沢山のノミを効率的にまとめて一気に駆除する方法です。

【ノミ取り首輪】
 動物病院やペットショップで購入できます。効果の持続期間は3ヶ月ほど。なるべく首に密着するように装着するのがポイント。

【スポットタイプの薬剤】
 市販のタイプもありますが、動物病院で処方してもらう薬の方が効果的です。猫の首にピンポイントで垂らして使う薬剤です。効果の持続期間は約1ヶ月で、ダニなど他の害虫にも効果的なタイプもあります。

【駆除薬】
 動物病院で処方してもらえる駆除薬を使います。駆除薬のメリットは、高い効果で少ない副作用。他の駆除方法に比べると少し高価ですが、その効果は絶大です。

【飲み薬】
 動物病院で処方してもらいます。すぐに効果が出ますが、持続期間は1~2日です。

 上記のノミ取りグッズの中には、インターネット等の通信販売で手軽に購入できるものもあります。お忙しい方にはそちらもお勧めです。

様々な駆除方法を組み合わせてネコノミ根絶を目指しましょう。

様々な駆除方法を組み合わせてネコノミ根絶を目指しましょう。

 発生してしまうと猫・飼い主さん両者にとって、とても厄介なネコノミ。まずは発生しないように予防することが重要ですが、もしも発生してしまったら、できるだけ早期の駆除を心掛けてください。ネコノミの根絶は難しく、継続的な予防・駆除が必要ですが、こまめに対策を施して猫も人も快適な毎日を送りましょう。

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