2021/02/22

猫は何時間寝る?寝姿でわかる安心度と、快適なベッドの選び方

2021/02/22

猫は何時間寝る?寝姿でわかる安心度と、快適なベッドの選び方

 猫がウトウトしたり、眠っている姿はなんとも心地良さそうで、見ている私たちも穏やかな気持ちになるものです。実は、猫の「睡眠」は可愛いだけではなく、猫のコンディションを読み解くヒントが沢山隠されています。そこで、猫の平均的な睡眠時間とあわせて、年齢による睡眠時間の変化や寝姿からわかる気持ち、睡眠環境を整えるコツなどをご紹介します。

天気やライフステージによって変化する猫の睡眠時間

 いつも眠っているように見える猫ですが、その理由は、野性時代の習慣にあるものと言われています。猫の睡眠時間とあわせて、よく寝る理由や年齢によって変わる猫の睡眠時間、飼い猫のライフスタイルをチェックしてみましょう。

猫の睡眠時間はどのぐらい?

 猫は平均して1日16〜17時間程度の睡眠時間を必要とします。成猫は14時間程度眠りますが、生後5ヶ月未満の子猫や高齢期の猫は20時間以上寝ることもあります。

猫がよく寝る理由

 馬や牛などの草食動物は、エネルギー量が少なく栄養価の低い草が主食となるため、多くの時間を食事に費やす必要があります。
 一方で、猫などの肉食動物は、獲物が1匹捕れれば必要なエネルギーや栄養素が十分摂取できるため、草食動物に比べて短い時間で食事を終えることができます。また、狩りには体力を使うため、狩りと食事以外の時間は寝て過ごすことで活動量を抑え、体力を温存する必要があり、その名残としてよく眠ると考えられています。

雨の日は特によく寝る理由

 天気が悪い日は、猫がいつもより多く寝ていると感じる人もいるかと思います。これは、雨の日は猫のエサとなる小動物も活動しないため、「狩りをしても成果が上がらないから休んでいる」という説が有力です。

獲物が少ない雨の日は狩りをしても無駄が多いため、ゆっくり休んでエネルギーを節約します。のんびりしているように見えて、効率をしっかり計算する猫の賢さが垣間見えます。

獲物が少ない雨の日は狩りをしても無駄が多いため、ゆっくり休んでエネルギーを節約します。のんびりしているように見えて、効率をしっかり計算する猫の賢さが垣間見えます。

人と暮らす猫の睡眠時間帯

 ネコ科の動物はもともと夜行性です。しかし、飼い猫は飼い主さんにあわせて夜眠るようになります。しかも、飼い主さんが日中家を留守にする場合は、だいたい寝て過ごし、家に人がいる朝や夕方以降活動します。猫は自由で気ままなイメージですが、実は人のライフスタイルに寄り添ってくれているのです。

老猫の睡眠時間

 猫は年齢を重ねると睡眠時間が増えていきます。子猫と同じぐらい眠るようになり、20時間以上寝る老猫もいます。高齢になり体力が落ちていくと、活動量を減らしてエネルギーを節約するために、ウトウトしている時間や睡眠時間が長くなります。また、聴力が衰えて物音に気付きにくくなるため、長く寝続けられるという面もあります。
 猫は7歳ごろからシニア期に入り、徐々に老化の症状が現れはじめますが、見た目では気付きにくいものが多いです。寝る時間が長くなってきたら老化のサインのひとつですので、年齢に応じたケアを始めましょう。

 年齢に応じたケアについては、「愛猫が高齢期を迎えたら気にしておきたい病気と生活環境」をご覧ください。

寝起きでも俊敏な猫は熟睡できているの?

 猫はあまりにも長く眠っているため、「実は寝ていないのではないか」と考えられていた時期もあります。しかし、脳波測定などの研究を通じて、実際に1日16時間しっかり眠っていることが分かっているそうです。

猫にも、眠りが浅い「レム睡眠」と、深い「ノンレム睡眠」がある

 猫の睡眠にも、人と同じように深い眠りの「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」があります。猫は警戒心が強いため、人に比べてレム睡眠の時間が長いようです。
 寝ている猫の手足やまぶた、ヒゲなどがピクッと動くときはレム睡眠の最中です。時には夢を見ることもあり、猫によってはニャムニャムと寝言をこぼすこともあります。

参照元:今泉忠明(2019)『ネコ脳がわかる!』文藝春秋

猫の寝起き

 どんなに熟睡しても、寝起きに寝ぼける猫はあまりいません。猫は寝起きにそっと薄目を開けます。これは周囲を確認し、敵がいればダッシュで逃げられるように準備しているためと言われています。
 また、寝起きのあくびと身体を伸ばす仕草にも意味があります。あくびで酸素を取り入れ身体をしっかりストレッチすることで、俊敏に動けるように準備を整えているのです。

可愛くユーモラスな猫の大きなあくびは、寝起きでも俊敏に動くための準備のひとつです。

可愛くユーモラスな猫の大きなあくびは、寝起きでも俊敏に動くための準備のひとつです。

猫の寝姿でリラックス度がわかる?

 「猫の寝姿」といえばコロンと丸まったかわいらしい姿勢を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?それ以外にも、座ったまま眠ったり、ひっくり返ってお腹を出して眠ったりと、様々な姿を見せてくれます。
 猫の寝姿は安心度と深く関わっているとされています。また、環境の温度も関係しており、室温が低い13度以下の部屋では丸くなりがちで、暖かい21度以上の部屋なら身体を伸ばすことが多いという研究もあるそうです。猫の寝姿から、猫のどのくらいリラックスしているのか推測してみましょう。

前足を畳む香箱座り

 前足をお腹の下にしまい込む「香箱座り」は、猫らしく愛らしいポーズのひとつです。しかし、実は「危険があればすぐに反応できる体勢」でもあり、香箱座りで寝ているときは、それほどリラックスはしていない普通の状態です。

 座り方から見る猫の気持ちについて、「猫の座り方にも意味がある!座り方から読み取る猫の気持ち」もあわせてご覧ください。

コロンと丸くなる

 アンモナイトのように丸まる形は猫の寝姿の基本であり、リラックスしているポーズです。ただし、寒くて丸まっている可能性もあるので、部屋の温度を見直してみましょう。

ダラッと伸びる

 横になって伸びる姿勢は夏場によく見かける寝姿のひとつ。リラックスしつつも、暑くてだらけたい状態です。猫も熱中症になることがあるため、この場合も一度室温を見直す必要があります。

お腹を見せる

 ひっくり返って眠っている姿は、心の底からリラックスしている証拠です。猫にとってよほど安心できる場所でなければ、急所であるお腹をみせ、隙だらけの状態で眠ることなどできません。

猫がお腹を見せて熟睡していたら、何があっても飼い主さんが守ってくれると信頼している証です。

猫がお腹を見せて熟睡していたら、何があっても飼い主さんが守ってくれると信頼している証です。

睡眠環境は猫の幸せに直結

 猫は睡眠時間が長い生き物だからこそ、睡眠環境がQOL(生活の質)に直結します。つまり、「睡眠環境がいいほど、猫が幸せに生きられる」と言えるでしょう。
 安心して暮らせる室内飼いの猫に比べ、生活環境が厳しい野良猫の平均寿命は半分以下とされています。食料事情や外敵はもちろんのこと、安心して眠れず、睡眠時間が足りていないことも寿命を縮める要因のひとつだと言われています。
 人と同じく、猫にとっても睡眠はとても大切な時間であり、体力の回復だけではなく、ストレス軽減や免疫力の向上とも関わっています。元気に長生きしてもらうためには、安心して休める睡眠環境を整えてあげることが大切です。

猫のベッドの置き場所

 猫のベッドは猫自身が気に入っている場所に設置するようにしましょう。猫をしっかり観察して、いつもうたた寝している窓辺や本棚の上など、猫がよくいる場所にベッドを置いてください。
 猫のお気に入りの場所は季節によって変わることがあります。夏場は風通しのいい場所を選んだり、冬はお日様があたる場所や暖房が効いた部屋を好んだりするため、猫の気分に合わせて柔軟に対応しましょう。
 また、寝床は1カ所だけではなく、気に入った場所数カ所に作ってあげると快適に過ごせます。猫は歳と共にジャンプ力がなくなるため、老猫のベッドはできるだけ低い場所に設置します。高い場所に設置する場合はステップなどを作って上り下りしやすくしてあげましょう。

猫のベッドは“猫自身に決めてもらう”のが正解です。くつろげる場所はその時によって変わるため、気分にあわせて移動してあげましょう。

猫のベッドは“猫自身に決めてもらう”のが正解です。くつろげる場所はその時によって変わるため、気分にあわせて移動してあげましょう。

猫のベッドの選び方

 多くの猫は身体がすっぽり収まるサイズの寝床を好みます。これは、岩の隙間や木の裂け目などに隠れ、外敵を警戒していた頃の習性が残っているためだと考えられます。
 ベッドのサイズは大切ですが、色や模様は快適さと関係ありません。「高価な猫用ベッドに見向きもせず、ダンボール箱が気に入っている」といったこともよくある話ですので、家にあまっている箱やカゴで手作りするのもおすすめです。
 作り方は簡単で、猫が気に入っている箱にあまっているタオルを敷けば完成です。猫はきれい好きですから、タオルは清潔に保ってあげましょう。

 猫が好む素材であるダンボールについて、「猫はダンボールが大好き?~その理由とは~」もご覧ください。

猫の健康のために、快適な睡眠環境を整えてあげましょう

 平和に見える猫の寝顔の裏には、野生で生き残るための知恵や本能の名残があります。「睡眠」は、猫が健康に過ごす上でとても重要な鍵となるので、睡眠環境をしっかり整えてあげることが大切です。可愛い寝姿にはとても癒され、ついつい触ってしまいたくなりますが、猫が寝ているときは、なるべく起こさないよう見守ってあげるようにしましょう。

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