2020/08/06

ドッグトレーナー監修|タイプ別でみる愛犬の「吠え」のしつけ方

2020/08/06

無駄吠えで困っている飼い主さま必見!犬の鳴き声別4つのしつけ方

 
 来客に吠える、遠吠え、夜鳴きなど飼い主さんの大きな悩みである愛犬の「吠え」。犬にとって吠えることは気持ちや要求を伝えるための手段ですが、騒音となり時には苦情が来てしまうこともあります。そうなる前に、犬のタイプ別で正しいしつけ方をしましょう。

なぜ、吠えているのでしょうか。

なぜ、吠えているのでしょうか。

 多くの飼い主さんの悩みの種である「吠え」は、ご近所の方々にも大きなストレスを与えます。今回は犬はどんな時に吠えるのか、どんな鳴き方をするのかでタイプを分け、タイプ別に適したしつけ方法をご紹介します。愛犬はどんな時に吠えているのか確認してみましょう。

愛犬が当てはまるタイプはありますか。

 それぞれのタイプで、しつけ方法のアドバイスをHope73ドッグトレーナー・河内亜由美さんにお伺いしました。

なにかを要求している犬の鳴き声には「忍耐」のしつけ

犬の要求を聞いてあげたい気持ちをぐっとこらえてましょう。

犬の要求を聞いてあげたい気持ちをぐっとこらえてましょう。

 ごはんが食べたい、散歩へ行きたい!遊びたい!と自分の欲求を伝えようと飼い主さんに対して「ワン!ワン!」「キャン!キャン!」といった鳴き声を出します。興奮し嬉しい時にもこういった鳴き方をします。愛犬が吠えるので散歩に連れて行った、ついおやつを与えてしまった、静かにさせようと頭をなでてしまったことはないでしょうか。犬にとって要求吠えをしたら散歩に連れて行ってもらえた、飼い主さんが自分をかまってくれたという記憶が残り、次に自分の要求を果たしたい時に吠えるようになってしまいます。

<河内先生のアドバイス>
 まずは飼い主さん自身の行動を振り返ってみることが大切です。ついつい愛犬の要求に応えてしまい、要求吠えがひどくなるケースもあります。吠えたから遊んであげる、ごはんをあげる、散歩へ連れて行くではなく、吠える前に行動してあげる事でも改善はみられます。あえて散歩の時間やごはんの時間をパターン化せずに変えてみる事もよいでしょう。
 また、愛犬ができる指示を出してあげ、気持ちを切り替える事も大切です。吠えている愛犬に「おすわり」などをさせ、できたらほめてあげましょう。吠えたらすぐに指示を出し、できたらほめるを繰り返し、愛犬に吠えることより「おすわり」をするほうがほめられると教えましょう。

警戒している犬の鳴き声には「落ち着き」のしつけ

来客時は興奮・警戒するため落ち着かせることが大切です。

来客時は興奮・警戒するため落ち着かせることが大切です。

 愛犬にとって自分の縄張りである家の中や玄関先に、仲間である家族以外の人が来たので警戒して、激しく鳴き続けることがあります。来客者に迷惑にならないようにと、つい抱き上げてなだめてしまったことはないでしょうか。愛犬が警戒吠えをしたら飼い主さんに褒められたものと勘違いして、次に来客があった時にも吠えるようになります。
 また、散歩などおでかけをした際にすれ違う人や犬、自転車や車に対して吠える犬もいます。周囲の人を怖がらせてしまううえに、飼い主さんにとっても精神的な負担になってしまいます。

<河内先生のアドバイス>
 来客や宅配便がくるとインターフォンが鳴った時点で興奮してワンワン!と吠え始めることが多いようです。まずはインターフォンの音に慣らすトレーニングをするとよいでしょう。インターフォンが鳴ったらハウスやベッドといった愛犬が落ち着ける場所に行くようしつけてあげましょう。
 散歩中に吠えてしまう場合も同様に、愛犬を落ち着かせることが大切です。ほかの犬に対して吠えてしまう場合には、すぐ道を変え、愛犬が吠えないでいられる様にサポートしてあげましょう。人や自転車などに対して吠えてしまう場合には、まず散歩のコースを見直しましょう。いつもの散歩コースは交通量が多く、人や自転車が愛犬のすぐ脇を通るほど道が狭いということはないでしょうか。愛犬は近づいてくる人、勢いよく脇を通る自転車に警戒をしていると考えられます。交通量がすくなく、愛犬とゆったり歩ける散歩コースを探してみてください。吠えずに散歩ができているときはちゃんとほめてあげましょう。
 このように、「吠える」という場面を減らしていくことで、何か起きたときにすぐに吠えるという行動を抑えていけるでしょう。

夜鳴きや遠吠えには「注目」のしつけ

遠吠えは犬にとって大切なコミュニケーションツールですが・・・。

遠吠えは犬にとって大切なコミュニケーションツールですが・・・。

 自然界で犬は群れで生活をしていたため、離れた仲間とのコミュニケーションツールとして遠吠えをしていました。近所のほかの犬が遠吠えや救急車のサイレン音に合わせて愛犬が遠吠えをしたり、飼い主さんの姿が見えなくなり、探すために遠吠えをすることもあります。愛犬が離れている仲間に対しコミュニケーションを取ろうとする遠吠えも近所の人にとっては迷惑となります。

<河内先生のアドバイス>
 コミュニケーションとしての遠吠えは本能的なもののため、コントロールするのは難しいのですが、遠吠えを始めたら名前を呼んで愛犬の注目を飼い主さんに向けましょう。遠吠えをやめ静かになったらほめてあげると、遠吠えをしていることより、飼い主さんに注目していることが良いことと学んでくれるでしょう。

飼い主さんの姿が見えないと吠える愛犬には「慣れ」のしつけ

飼い主さんがお出かけすることもあるんだよ、と教えてあげましょう。

飼い主さんがお出かけすることもあるんだよ、と教えてあげましょう。

 飼い主さんの姿が見えず吠え続ける、少し離れるだけでもついてくる、また留守中になると物を破壊してしまったりトイレを失敗する、自分の手足を舐めてしまうなどの行動がある犬は分離不安かもしれません。子犬の頃から飼い主さんと四六時中一緒にいて、寝る時も一緒のベッドでという生活をしてきた犬にとって、飼い主さんがいなくなってしまうことは大きな不安です。
 また、症状がひどい場合には、動物病院での相談が必要なこともあります。

<河内先生のアドバイス>
 まずはじめは数十秒、数分という愛犬が不安にならない程度の短い時間からでよいので、飼い主さんが部屋を出て、一人でいる訓練をしましょう。徐々に時間を伸ばし、飼い主さんが出かけることがあると認識させるとよいでしょう。
 また、自宅にいる時でもケージやクレートにひとりで落ち着いていられるようにトレーニングしてあげましょう。
 もし、愛犬が一日中吠えている、夜中になると吠える続けるといった行動がみられる場合には、認知症かもしれません。ウロウロと同じ場所を歩いていたり、トイレの失敗が増えたりといったことも見られます。愛犬に認知症と思われる症状が見られた場合には、動物病院で相談をするとよいでしょう。

愛犬の分離不安について詳しくは「愛犬の「分離不安」とは? 症状や原因をチェック!」をご覧ください。

なぜ愛犬が吠えるのか、その原因を理解することが大切

叱るのではなく、まずは愛犬の気持ちを理解することが大切です。

叱るのではなく、まずは愛犬の気持ちを理解することが大切です。

 犬が吠える原因は様々あり、「これをしたら必ずなおせる!」というのは難しい現実で、ただ吠えなくするために叱りつけたりする罰は犬の気持ちを無視することです。さらに、大切なことは「なぜ吠えているのか」その原因をしっかり理解し、その原因にあった対処をしてあげましょう。元々、猟犬など人間と一緒に仕事をしていた犬の中には、吠えることが仕事だった犬種もいます。愛犬にストレスを与えていないか、しっかり散歩などで発散させられているのか、日常生活を見直すことで変化が現れ、さらに吠えてから何かをするという考えではなく、吠えないようにしてあげることも大切であると河内先生は教えてくれました。

 そして、子犬の時期にほかの人や犬、音や物などの環境に慣れさせてあげることで「吠え」の予防をしていきましょう。

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