2019/10/17

犬の多頭飼育はスタートが肝心!踏まえておきたい注意点

2019/10/17

img_multiheaded-dog_kv

 犬との暮らしが充実してくると、「もう1匹いたら、もっと楽しいのでは?」「2匹でいれば、お留守番の時も寂しくないかも!」と、多頭飼育を考える飼い主さんも少なくないでしょう。
 しかし気軽に新しい犬を迎えてしまうと、先住犬にも飼い主さんにも、思わぬストレスやトラブルが発生することもあります。
 今回は、多頭飼育を始める前に検討すべきポイントや、多頭飼育をする際の注意点について考えていきましょう。

多頭飼育を始める前に

犬の多頭飼育を始める前に考えておくべき、主に3つのポイントがあります。

  1. 飼い主さんの経済的負担

    飼う犬が増えれば当然、犬の食費、予防接種費や医療費、犬種によってはトリミング代も増えます。飼い主さんが旅行などに出かける際に利用すればペットホテル代もかかり、経済的負担は大きくなります。
    愛犬たちの生涯にわたって必要な環境やケアを提供できるかどうか、事前によく検討してみましょう。

    2頭の犬を飼えば、食費や医療費、ケージなどの用品代はすべて2倍になります。

    2頭の犬を飼えば、食費や医療費、ケージなどの用品代はすべて2倍になります。

    犬の飼育費用については「愛犬を迎える!準備のポイントと気になる初期費用」もあわせてご覧ください。

  2. 犬の大きさの組み合わせ

    異なる犬種で多頭飼育する際は、大きさの違いに配慮する必要があります。大型犬と小型犬の組み合わせで体格差が大きい場合、大型犬に悪気はなくても、小型犬を傷つけてしまうトラブルが起こりやすくなります。
    また、必要な運動量が異なったり、散歩の歩幅が合わなかったりすることも考えられるので、犬の大きさの組み合わせについても配慮しましょう。

    体格差があると、遊んでいるつもりでもケガをしてしまうこともあります。

    体格差があると、遊んでいるつもりでもケガをしてしまうこともあります。

  3. スペースの確保

    多頭飼育の場合、家の中にそれぞれの犬が「自分だけ」で落ち着ける場所の用意が必要です。
    また、犬同士を引き合わせてみて相性が悪かった場合、慣れるまで別々の空間で過ごす時間も要します。そのような場合にも対応できるだけの、十分なスペースが確保されているかも考慮しましょう。

多頭飼育する際の注意点

 事前によく検討し、準備をしてから新しい犬を迎えても、犬同士の相性などは引き合わせてみなければ分かりません。実際に多頭飼育を始めてからの注意点をみていきましょう。

  1. ワクチン接種が終わるまでは接触を控える

    新しく迎える犬は、子犬であることが多いでしょう。その場合、ワクチン接種が終わるまで、先住犬との直接的な接触は避けるようにしましょう。
    生後2〜3ヵ月の子犬は、母犬の初乳からもらった免疫が徐々に失われ、さまざまな感染症にかかりやすい状態にあります。まだワクチンを接種していない子犬と先住犬が対面するときは、ケージ越しに顔を合わせたり、飼い主さんが子犬を抱っこしたりして先住犬に紹介してあげると良いでしょう。

    子犬の場合は、ワクチン接種が終わってから接触させるようにしましょう。

    子犬の場合は、ワクチン接種が終わってから接触させるようにしましょう。

    先住犬と触れ合わせるタイミングについては、子犬がワクチン接種を受ける際などに、獣医さんに相談してみましょう。
    犬のワクチン接種については
    「1歳になるまでの子犬は感染症に注意!年齢別正しいケアの方法」
    「愛犬を感染症から守るための「予防接種」 種類と費用」
    もあわせてご覧ください。

  2. 双方が慣れるまで飼い主さんが見守る

    子犬のワクチン接種が完了したとしても、先住犬のいる部屋にいきなり放すことはやめましょう。まずは子犬をケージに入れ、先住犬とケージ越しにケンカになったりしないことを見極め、少しずつ一緒に遊ぶ時間を作っていきます。双方が慣れるまで、遊ぶときは必ず飼い主さんが見守るようにしましょう。

  3. 犬同士の関係に干渉しない

    多頭飼育を始めると、犬たちはお互いの関わりの中で上下関係を決めていきます。先住犬が上とは限りませんし、どちらかが明らかに下位なことが見て取れる場合もあります。
    でも、飼い主さんが「仲良くしてほしい」と思って上位の犬を叱ったりすると、犬同士で決めた関係性に混乱が生じ、かえってケンカが起こりやすくなる場合もあります。

    お互いの上下関係は、犬同士が築きます。干渉し過ぎるのはやめましょう。

    お互いの上下関係は、犬同士が築きます。干渉し過ぎるのはやめましょう。

    飼い主さんにできることは、それぞれの犬に平等に愛情を注いで、飼い主さんと犬とが一対一の信頼関係を築き、犬たちを精神的に安定させることです。目に余る攻撃性が出ているのでなければ、犬同士の関係構築は犬たちに任せておきましょう。

  4. 先住犬の社会性を考慮する

    先住犬が他の犬とあまり触れ合わずに育ち、充分に社会化されていない場合、新しく迎えた犬との関係構築に難しさが生じやすくなります。不安感や警戒心から攻撃的になってしまったり、反対に自身がストレスから体調を崩してしまったりすることもあるでしょう。
    先住犬の社会性については、日々のお散歩で他の犬とすれ違ったときの反応などから、飼い主さんもある程度把握していると思います。先住犬がうまく対応できていない様子であれば、ケージを活用したり、別室で過ごす時間を多く設けたりして、新しい犬との暮らしに少しずつ慣れさせるようにしましょう。

 多頭飼育には注意すべき点が多くあるので、時には慎重な対応が必要になることもあります。
 しかし、事前に十分検討した上で、愛犬たちの心身の状態に配慮しながら見守り、うまくなじませることができれば、犬と暮らす楽しさは倍増するでしょう。
 それぞれの犬の個性を見極めながら、飼い主さんにとっても犬にとっても幸せな多頭飼育を目指しましょう。

Keyword おすすめキーワード

↑