2020/08/06

犬の肉球|重要な役割と病気やケガ、ケア方法をご紹介

2020/08/06

犬の肉球|重要な役割と病気やケガ、ケア方法をご紹介

 地面に直接触れる肉球は体を支えたり、体温調整など重要な役割があります。意外と知らない病気や火傷といった肉球のトラブルから、肉球マッサージによるケア方法を紹介します。

肉球の基礎知識

基本構成
 犬の肉球は次のパーツから構成されています。

<前脚>
・掌球(しょうきゅう):中心にある大きな肉球
・手根球(しゅこんきゅう):狼爪の少し下にある1つの肉球
・指球(しきゅう):爪が生えているところの5つの肉球

<後脚>
・足底球(そくていきゅう):中心にある大きな肉球
・趾球(しきゅう):爪が生えているところの4つの肉球

色や硬さを見たり触ったりして確かめてみましょう。

色や硬さを見たり触ったりして確かめてみましょう。

肉球の色
 小さい頃はピンクで成長すると黒くなっていく犬が多いですが、遺伝的な要素が大きいため、子犬の時から肉球が黒い犬も、成犬でもピンクの犬もいます。肉球の色はメラニン色素の影響が強く、メラニン色素が多い犬ほど肉球の色は黒くなっていくと言われています。

肉球の硬さ
 犬の肉球は年齢や生活する環境により硬さが違います。生まれたての赤ちゃんは、肉球が柔らかく、成長していくにつれて硬くなっていきます。また散歩の少ない室内犬は肉球が柔らかいまま育ち、室外犬はデコボコした場所を散歩する機会が多くなるので、肉球が適応して硬めの肉球となる傾向があります。

肉球の骨
 肉球にも骨があり、この骨に沿う形で腱、靭帯、血管、結合組織が形成されています。

肉球の構造 
 肉球は、正六角形または正六角柱を隙間なく並べた構造(ハニカム構造)になっています。肉球の外側は、角質化した硬い皮膚で覆われているのですが、内側は脂肪と繊維組織からなる弾力のある繊維でできています。表面は円錐状突起の集まりでできていてブレーキや滑り止めの役目を果たしているようです。

色や硬さを見たり触ったりして確かめてみましょう。

色や硬さを見たり触ったりして確かめてみましょう。

肉球の役割

体温調節 
 人間は汗をかくことで体温調節をしていますが、犬はパンティングと呼ばれる、舌を出してハァハァと呼吸をすることで熱を外へと排出させます。パンティングだけで体温調節できない場合は、肉球から汗を出し体温調節をします。犬の汗腺は、鼻の頭と肉球にしか存在しないようです。

クッション機能 
 肉球は、全体重がかかる足先を保護し、人間で例えると靴の役割を果たしています。
 また、肉球の中でも真ん中の大きな掌球と4つの指球は衝撃を吸収しています。犬が飛び跳ねたりして足の関節や骨などに衝撃がかかると、肉球が緩衝材の役目をして衝撃を和らげます。

地面からの冷たさや熱から身体を守る 
 犬には、角質層が厚い肉球があるため、地面からの熱を感じにくいようです。そのおかげで多少温度が高い場所を歩いても火傷をしないようになっています。また、寒い場所でも元気に走ることができるのは、肉球の裏の静脈が冷えても、すぐ近くを通る動脈が血液を温め直すためです。

肉球にはいろいろな役割があるのですね。

肉球にはいろいろな役割があるのですね。

肉球のトラブル

火傷 
 肉球のおかげで地面からの熱を感じにくくはなっているものの、夏のアスファルトや砂浜など非常に高温になっているところを歩くと、火傷の原因となってしまいます。軽い火傷の場合は、水や保冷剤をタオルに包んだもので冷やして対処しましょう。基本的に犬は足先を触られることを嫌がりますが、嫌がってもしっかり冷やすことが大切です。また、足をひきずって歩いたり、歩くことを嫌がるほか、肉球の色が普段と違い黒ずんだり真っ赤になっている、肉球が膨れ上がっている、水ぶくれができてしまった、などの症状が見られる場合は、肉球の火傷が悪化していることが考えられます。出来るだけ早く動物病院を受診した方がよいでしょう。

指間炎
 指間炎は肉球ではなく、指の間に起こるトラブルです。犬が頻繁に指の間や肉球を舐めている場合には、指間炎を起こしていると考えられます。指の間が傷ついたり、濡れた状態のまま放置したりしていると、犬がその部分を舐めてしまうことによって、汚れが付着し炎症を起こしてしまいます。足の裏は常に清潔を保ち、濡れたままにしないようにしましょう。炎症が見られる場合は動物病院に行き炎症を抑える薬や抗生剤での治療が必要となります。

腫瘍
 腫瘍は肉球や指間などにもできます。犬がしきりに肉球を舐める、肉球から血がでている、化膿している、腫れている、歩行が困難になったり、脚を触られることを嫌がったりといった症状、行動がみられます。悪化すると指を切除しなければいけないこともあるため、早期発見が大切です。無症状の場合もあるため、日ごろから肉球に異変がないかマッサージなどでチェックをしましょう。

犬ジステンバー
 犬ジステンバーウイルスに感染することで起こる病気です。犬ジステンバーウイルスに感染した犬との接触感染以外にもくしゃみや咳によりウイルスが飛沫し、空気感染することもあります。犬ジステンバーを発症すると肉球や鼻の皮膚が硬くなるハードパット、発熱、くしゃみ、咳、嘔吐、下痢などの症状がみられます。感染し発症すると根本的な治療法はなく、それぞれの症状を緩和する治療が行われます。感染しないためには、定期的なワクチン接種が予防法となります。

砂浜やアスファルトでは火傷に注意しましょう。

砂浜やアスファルトでは火傷に注意しましょう。

肉球のケア

 肉球のケアは、愛犬の健康にとって大切なのでしっかりとしてあげましょう。肉球がカサついている場合には、肉球に専用のクリームを施してあげることで解消できます。また肉球マッサージには、血行促進、リラックス効果、怪我や病気の早期発見などの効果もあるとされているので方法を覚えて定期的にしてあげるとよいでしょう。

肉球マッサージの方法
①水で指先を少しだけ濡らし、犬の肉球を優しく撫でてあげる。
②手の温度で少し温めた犬専用の肉球クリームを、両手の親指で広げるように塗りこみマッサージする。肉球と肉球の間も忘れずに丁寧になじませる。
③最後に足を包み込むように軽くギュッっと握ってあげる。
嫌がる様子がなく、犬がリラックスしているのであれば①~③を5~15分程度繰り返し行う。

 肉球のマッサージの際に神門(しんもん)と呼ばれるツボを押してあげると喜びます(手根球の下にあるくぼんだ部分)。このポイントを押してあげることで副交感神経が刺激され、気持ちを落ち着かせる効果があるので、さらにリラックス効果を高められるかもしれません。

マッサージをされてリラックスしていますね。

マッサージをされてリラックスしていますね。

 愛犬の肉球に目を向けて定期的なケアをしてあげるとよいですね。

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