vol.04 未来ドライバーチャレンジカップ第4回優勝者 島田 雅史さん(仮名)@山形県米沢市

vol.04 未来ドライバーチャレンジカップ第4回優勝者
島田雅史さん(仮名)@山形県米沢市

MEETS the MIRAI DRIVER

vol.4は、第4回未来ドライバーチャレンジカップで優勝した島田雅史さん(仮名)。実は、チャレンジカップ期間中の走行距離が2,000キロを超える未来ドライバーです。そんな島田さんに、長距離を安全に運転することの大変さや、日頃から心がけていること、これからのクルマ社会について思うことなどを伺いました。

安全運転に「楽しさ」を。

疲れたときの運転は、特に注意が必要
普段から長い距離を運転しているのですか?
一番走行距離が長いのは通勤です。家から勤務先までが遠くて片道40キロくらい毎日運転していました。あとは妻の実家は県内ですが100キロ以上離れていて,月2回くらいは往復しています。仙台方面へ買い物に行くのも車です。それぞれ目的地が離れているので、必然的に走行距離が長くなる環境なんです。
長距離を運転するときに、心がけていることは何ですか?
仕事からの帰り道の運転は、やっぱり疲れているので注意が必要ですね。勤務地から自宅に近づいていくにしたがって交通量が多くなってくるので、より慎重な運転を心がけています。あとは、スムーズな運転になるべくしたいという思いはありますね。急発進・急ブレーキが多いと燃費が悪くなりますし、同乗者がいるときはなおさら、急ブレーキや急ハンドルはしないよう意識しています。
運転自体も、お好きですか?
そうですね。基本的に車を使っていろんなところへ行くのが好きです。1泊2日で東北を一周したり、青森の温泉に出かけたりとか。あとこの辺りだと、米沢市から会津地区へ抜ける、西吾妻スカイバレーや、磐梯吾妻スカイラインも好きなドライブコースですね。紅葉がすごくきれいですし、夏でも山の方までいくと涼しくて気持ちがいいんです。
安全運転の「正解」を体験できる
今回のプロジェクトに参加した動機は何ですか?
まずは、参加すると賞品がもらえるっていうメールに惹かれたのがひとつ(笑)。あとは、このプロジェクトの目的や、YouDriveアプリにも興味があって参加しました。
最初にアプリを使って運転したとき、ご自身の運転はどのような評価でしたか?
いくつかの項目の中で、一番評価が低かったのがスピードですね。やっぱり、どうしても前後の車に合わせて走っていると、ついつい法定速度よりもスピードが出てしまう。それがデータとしても確認できて「やっぱりか…」って思いました。
どんなところでスピードが出てしまいますか?
国道やバイパスで、片側一車線から二車線に広がる場所とかですね。車の流れ全体に勢いがつくところなので、その流れに乗るとスピードが上がってしまいますね。
運転に対する意識は、今までと変わりましたか?
正直なところ、普段の運転は今まで通りの運転で、チャレンジカップの期間だけ、法定速度も意識していて運転していました。そこで「あぁ、これが本当の安全運転だよなぁ」という体験ができていたと思いますね。あとは得点を見るだけでなく、たとえば、急ブレーキした場所をチェックして、なぜブレーキを踏んだのかを考えるような、ダメだったポイントをふり返ることもしていたので、反省もするし、自分の記憶にも残る。その繰り返しで、安全運転への意識が以前よりも強くなっていったとは思います。
身をもって知った、交通事故の怖さ
安全運転のポイントって何だと思いますか?
とにかく“ゆとりを持つ”ことですね。予定を立てるにしても、気持ちの面でも。実は、過去に事故を起こしたことがあって…。時間に余裕がなくて急いでいたら、雪道でスリップしてしまい、カーブを曲がり切れなくてガードレールに激突っていう…。そこで一度、思い知っているんです。
あとは、医療関係の仕事をしていることもあって、事故に遭われた方と接する機会も多くて。普段からリハビリで苦労している姿とか、生死にかかわる重傷の患者さんを間近で見ることで、事故の怖さを肌で感じています。スピードが出ているほど事故のときのダメージは大きいですし、シートベルトの重要性を知らされることもありました。そういったところで、自然と安全運転への意識が高くなっているのかなと思います。
1位になった率直な感想は?
正直なところ、走行距離が長いことでボーナス加点もあったので、そのおかげだと思っています。まだまだ1位になるほどの運転じゃないですね。
自由な運転と、安全な運転の共存
安全運転を「見える化」することで、未来のクルマ社会はどう変わるでしょうか?
ただ「見える」だけでは、社会が変わるほどドライバーの意識って変わらない気がします。法定速度を守り続けることって、現状なかなか難しいですから。でも、安全運転をする人が、何かしらのメリットや楽しさを得られると変わっていくかもしれない。そういった意味で、チャレンジカップは期間限定ですが、メリットや楽しさがある試みだと思いますね。
将来、どんなクルマ社会になると嬉しいですか?
まず、自動車の安全技術が進化するのはすごくいいことだと思います。究極を言えば、人間が運転しない社会の方が安全かもしれないですし。でもその一方で、“人間が運転を楽しむ”という要素を残しながら、安全なクルマ社会がつくれたらもっといいなと思いますね。車が好きな人間からすると、運転する楽しみがなくなっちゃうのはつまらないです。ドライバーの自由な運転と安全装置とのバランスというか。そこがうまく共存すると嬉しいですね。

取材を終えて

流れに合わせて運転すると、スムーズだけどスピードが出てしまう。実際に法定速度を守り続けている人ってそんな多くない。そんな現状を変えるためには、法定速度を守って運転をする人たちに何かしらのメリットや楽しさを提供できたらいいのかもしれないと思いました。また、島田さんのように、交通事故の経験談から教訓を得ることも大切と思う一方で、“安全運転の体験談”からも、多くの気づきや学びが得られることが改めてわかりました。

プロフィール
  • 氏名:島田雅史さん(仮名)
  • 年齢:40代
  • 居住エリア:山形県米沢市
  • 運転歴:10年
  • 安全運転の秘訣:気持ちと予定にゆとりを持つ

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