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最強の「あおり運転」対策?
ちょっぴり“オトナ目線”で余裕をもった運転を

最強の「あおり運転」対策? ちょっぴり“オトナ目線”で余裕をもった運転を

1万3025件。これの数字は昨年(2018年)にあおり運転(「車間距離保持義務違反」)で摘発された件数で、前年度の約1.8倍にも上ります(警察庁まとめ)。摘発されていないケースも含めると膨大な数に上り、残念ながらすべてのドライバーがいつあおり運転に遭遇してもおかしくない環境です。
そこで、「あおられたことがあるよ」というベテランさんにも、「もしあおられたらどうしよう」と不安なビギナーさんにも知って欲しい「あおり運転対処法」を一覧でご紹介します。

*あおり運転等と呼ばれる行為の中には、車間距離を詰めたり追い回して恐怖感を与えることの他に、幅寄せや急な割り込み、不要な急ブレーキやしつこいパッシング、クラクションなどの嫌がらせを含みます。道路交通法には「あおり運転」が定められていないため、「車間距離保持義務違反」を適用するケースが多いそう。(参考:『朝日新聞』2019年5月23日)

1 あおり運転に巻き込まれたら?−相手よりも“大人目線“を持って冷静に

あおり運転をするドライバーは、大概「俺の前を走るな」「ノロノロするな」とイライラ丸出しの状態です。だから自分がマナーを守って運転していても、何かの弾みであおられてしまう可能性があります。あおられるとビックリしたり腹が立ってしまうものですが、態度に出すと余計に火に油を注ぐことに……。慌てずに車線を譲るなど、相手よりも“大人”になった気持ちで余裕を持って対応すると安心です。

対応策

  1. あおられたら…まず道を譲る
    あおり運転対策の基本はなるべく早く道を譲ること。急いでイライラしている相手には先に行ってもらいましょう。張り合ったり逃げたい一心でスピードを出すのはNGです。広い心で道を譲ることが、自車はもちろん周囲の車の安全にもつながります。
    *高速道路上での停車は危険です。なかなか先に行ってくれない場合は、サービスエリアやパーキングエリアに入ってやり過ごします。

  2. いきなり割り込まれたら…速度を落として車間をキープ
    割り込まれたら慌てずに速度を落とし車間距離を長めにキープ。ブレーキと同時にハザードランプを付けて、後方の車に減速を知らせます

  3. 追い回されたら…人目のある場所に避難
    しつこく追いかけられた場合は、サービスエリアやコンビニなど人目のある場所に避難。安全な場所に車を停めたら110番を。

  4. 相手が車を降りてきたら…絶対に表に出ない
    相手が車を降りて自車に近づいてきても絶対に窓やドアを開けてはいけません。ここまで来ると、相手は頭に血が上ってしまっているので、自分と同乗者の身の安全を第一に考えます。
    ナンバーを控えて警察に通報し、さりげなくスマートフォンの録画ボタンを押します。露骨にカメラを向けないように注意。怒鳴られても車を蹴られてもガマンガマン。窓ガラス越しに警察を呼んだことを伝え、パトカーの到着を待ちましょう。

2 あおり運転に逢わないための予防策は?—周辺確認と気遣いを忘れずに

危険きわまりないあおり運転は絶対にダメ。でも、あおってくるドライバーが後を絶たないのが現実です。「あおる方が悪い」のは当然ですが、安全なカーライフのためには「あおられないための予防策」も必須です。

予防策

  1. ドライブレコーダーを設置
    あおり運転対策の大本命としてバンバン売れているのがドライブレコーダー(ドラレコ)。前方のみならず後方や360度録画できるタイプも人気です。もしもの時のためにあおってくる車をバッチリ記録。さらに、「ドラレコに録画されている=証拠が残る」こと自体があおり運転を抑止します。念を入れて「ドラレコ記録中」と表示されたステッカーで録画をアピールすると抑止効果が高まりそう(インターネットネット通販等で購入できます)。

  2. 追い越すとき以外は左側の「走行車線」を走る
    道路の一番右側の車線は、基本的に追い抜くための「追越車線」です。通常は左車線やセンターの「走行車線」を走りましょう。ずっと右側を走っていると早く行きたい後続車が抜くに抜けません。特に普段使わない道を通ったり、初心者がゆっくり走る場合には一番左側の車線を選びます。
    もちろん自分が追い抜くときは右側の車線から。左車線からの追い越しは危険です。

  3. 高速道路での合流後や車線変更時はスピードキープを意識
    運転に不慣れな方は、高速道路での車線変更時や合流後についブレーキを掛けてしまいますがこれは逆に危険。後続車からみると「前に入って来た車が急にブレーキを踏んだ」状態で、ヒヤリとしてしまいます。車線変更が苦手な方は、急にハンドルを切らず、前後にたっぷり車間距離を取ってからスピードに乗ってなめらかに合流すればOKです。

  4. ドライブ中は気持ちよく“お先にどうぞ”
    不慣れな旅先の細い道やクネクネ曲がった山道では、地元の方と同じスピードでは走れないもの。「後続車の方が速いな」と気付いたら無理にスピードを上げず、余裕のある路肩に車を寄せて停めます。先に行ってもらうことで相手はもちろん自分自身も気分良く過ごせます。

  5. ドキっとさせる急発進・急停車はNG
    後続車にとって前の車の急停車はヒヤリとするもの。自分の前の車や、その前の車のブレーキランプが見えたら自分もブレーキをかけ始めるなど、急停車・急発進をしないための心がけを。

  6. 後ろは大丈夫?ミラーで後方確認を
    車線変更や駐車時以外もミラーで時々後方を確認します。グングン接近してくる速い車がいれば道を譲りましょう。左右・後方も含めて周囲の状況を把握することで事故防止にもつながります。慣れない方はミラーに気を取られすぎないように注意を。

3 まさか自分が「あおる側」?—時間&車間に余裕を持って“オトナ”な運転を

自分では「あおり運転なんかしない」と思っていても、周囲から見ると「もしかして、あおってる?」と受け止められてしまうことも。
不要なトラブルを引き起こさないためには、急いでいるときほど気持ちに余裕を持つことが大切です。また、不慣れなビギナーさんはもう一度交通ルールとマナーの確認を。

チェックポイント

  1. 時間に余裕を持って出発を
    時間が無いとついついスピードを出し過ぎたり、ちょっとの距離がもったいなくて車間を詰めてしまったり。余裕があれば前の車が多少ゆっくり運転でも気にならないはず。

  2. ビギナーは車間距離に注意
    運転に慣れていない方は、距離感覚がつかめず車間を取り過ぎたり詰めすぎたりして、前の車を驚かせてしまうかも。
    車間距離の目安は、高速道路を時速80キロで走行している場合は80メートル、100キロなら100メートルです。「いまいち分からない…」という方は、高速道路の「車間距離確認区間」の標識等を利用してちょくちょく確認を。

  3. 早めのウィンカーが親切
    急な進路変更は事故の元。後続車や周りの車に「イキナリ目の前に割り込んできた」「急に曲がって来た」と思われないように早めのウィンカーで自分の行き先を知らせます。

  4. 「ありがとう」のサインはサンキューハザードで
    お礼のつもりでも、パッシングやクラクションは周囲の車をドキっとさせてしまいます。昼は笑顔で手を挙げればOK。顔が見えない夜はハザードランプを2〜3回点滅させる「サンキューハザード」がスマートです。
    *ハザードランプは本来緊急事態の合図です。できれば手を挙げて対応し、ハザードランプは長く点滅させず、消し忘れないように注意します。

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