更新日:2023年12月21日
名前からもわかるように、巻いた耳が最大の特徴です。同じ巻き耳のスコティッシュフォールドと違い、外側にめくれ上がるように巻いています。ただ、遺伝的に耳が巻いていないタイプのアメリカンカールもいます。また、子猫の頃はまっすぐな耳で、次第に巻き始め、成猫になると少し戻ることが多いようです。体重は4kgほどで小型。筋肉質でスリムな体つきをしています。体毛は短毛と長毛があり、季節ごとの抜け毛が少ないシングルコートと抜け毛が多いダブルコートの2種類がいます。顔つきは優しく、目も丸くて愛らしさにあふれています。
1981年にアメリカで発見された新しい品種です。偶然見つかった、耳の巻いた猫を繁殖させて現在に至っています。同じ巻いた耳をもつスコティッシュフォールドと違い、優性遺伝子による突然変異とされており、体も丈夫といわれています。発見以前もアメリカに土着していたと考えられており、現在もさまざまな猫種との交配が進められているので、今後は容姿も含めて変わっていく可能性もあります。
長毛の場合でも毛の量は多くないので、定期的なブラッシングで毛ヅヤを保つことができます。短毛の場合は換毛時に毛が抜けやすいダブルコートが多いので、季節の変わり目にはマメにブラッシングをしてあげましょう。また耳掃除には注意が必要。巻いた部分を強く持つなどすると、ケガをしてしまうこともあります。
好奇心がとても強く、活発。人なつっこい性格で人間の言うこともよく聞くので、しつけもしやすい猫種です。また縄張り意識が薄いので、子どもとも仲良くでき、他の猫や犬との多頭飼いも問題はありません。さびしがり屋でもあるので、できるだけ遊んであげるようにしましょう。
遺伝性の疾患で、徐々に視力が低下し、最終的には失明します。暗いとき行動したがらない、光に対して瞳孔反射が鈍くなる、などの症状がみられます。残念ながら、有効な治療法はありません。
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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