テレマティクスとは

しばしばテレビでも取り上げられるようになったテレマティクスですが、知名度はそれほど高くありません。初めて耳にした、という方も少なくないのではないでしょうか。テレマティクスを簡単にいうと、自動車などの移動する媒体に通信技術を組み合わせて、リアルタイムで『情報』と『サービス』を提供することを指します。

私たちが日常的に使っている、分かり易いテレマティクス技術はGPSでしょうか。GPSは、衛星との通信によって位置を判断する、といったものですが、現在ではスマートフォンやカーナビにも搭載されています。GPSを使えば、身近なお店や歩行経路などといった、詳細な情報を得ることができます。今までのテレマティクス技術を、「更なる技術革新と共に自動車保険に応用する」といった流れが日本にも来ているのです。

テレマティクス技術を利用するとこんなことができる

テレマティクス技術を自動車に利用した時、どのようなことができるのでしょうか。分かりやすい一例として挙げられるのが”渋滞情報の把握”です。通信装置が搭載された自動車はリアルタイムでスピードを感知し、「どのような場所を時速何kmで走行しているのか」といった情報をデータセンターへ送信します。データセンターは多数の車両から受信した情報をもとに、リアルタイムで的確な渋滞情報をドライバーに提供します。つまりテレマティクス技術を利用することで、渋滞時間の減少や事故の防止などのメリットを得ることができるのです。

テレマティクス技術を利用した自動車保険は、ドライバーが行うブレーキ操作などの情報を利用することで、「より精度の高いサービスと、ユーザーに合わせた保険料の実現」を目指しています。未来を変えるテレマティクスにこれからも注目しましょう。

プロフィール

武藤京士

2010年にファイナンシャルプランナーとして独立開業し、現在も多くの人の資産設計や保険相談に対応。
「家計簿の書き方」や「保険を安くする方法」などのテーマで講師としても活動する傍ら、保険に関する記事の執筆や大手サイトのQAアンサーなどの執筆実績が豊富。初心者の立場に立った読みやすい文章の執筆が得意。

(主な保有資格)
AFP
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(生保顧客資産相談業務)
損害保険募集人
損害保険専門試験(自動車)

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