2015/06/29

犬の車酔いを予防するには?ペットとの旅行を最大限楽しむために

2015/06/29

犬の車酔いを予防するには?ペットとの旅行を最大限楽しむために

 ペットは家族同然だから、旅行だって一緒に楽しみたい、と考えている飼い主さまは少なくないはず。でも、旅行に連れて行くのはなんだか大変そう…実際のところ、飼い主さまはペットとの旅行をどうしているのか、聞いてみました。

ペットを連れて車で旅行したことが「ある」飼い主さまは4割程度、なかなか旅行に連れて行けないのが実情

 「ペットを連れて車で旅行したことはありますか?」の質問に「ある」と答えた方は38.8%、「ない」と答えた方は61.2%でした。まだまだペットを連れての旅行は遠慮されている方が多いようです。

ペットを連れて車で旅行したことはありますか?

 ただ、「ある」と答えた方々に対して、連れて行く”頻度”を聞いてみると、「必ず連れて行く」「連れていくことが多い」と答えた人が、なんと約6割に!一度連れて行くと、その楽しさが癖になってしまう方が多いのかもしれませんね。

ペットを連れて車で旅行する頻度はどれくらいですか?

 一方、「ない」と答えた方々にその理由をうかがってみると、「慣れない環境につき合わせるのはかわいそう」「ペットの体調が心配」と、ペットの気持ちや体調を心配して連れて行かない方が大多数でした。

三宅 亜希先生のコメント

 車での旅行を経験されたことがある方は多くがわんちゃんの飼い主さまだと思います。
ねこちゃんは移動や環境の変化がわんちゃんよりも苦手なため、旅行の際はペットシッターさんやご友人などに自宅に来ていただき、食事やトイレの世話をしてもらう方がいいですね。

ペットと車での旅行中に起ってしまったアクシデント、気になる第1位は…?

 ペットと一緒に旅行したことが「ある」飼い主さまも、「ない」飼い主さまも、やはり、心配なのが旅行中のアクシデント。
 ペットと一緒に旅行したことが「ある」飼い主さまにうかがったところ、旅行の際は「定期的に休憩をとる」「車内の温度を快適に保つ」といったことに気をつけている方が多いようです。

ペットを連れて車で旅行する際、注意していることはありますか?

 それでも、実際にアクシデントが起こってしまった飼い主さまは半数以上にのぼります。

ペットと車で旅行中、アクシデントに遭ったことはありますか?

 では、一体どのようなアクシデントが多いのでしょうか。

実際に起きたアクシデントの内容として該当するものをお選びください。

 最も多かったのは、なんと「車に酔ってしまった」こと。

 人間でも車に酔って気分が悪くなってしまうことがありますよね。ペットも同じのようです。次いで、「体調を崩してしまった」というペットも多く、中には「(車の)酔い止めが効きすぎて意識が朦朧(もうろう)とした」なんていうことも。
 こういったアクシデントは未然に防げるのでしょうか?

三宅 亜希先生のコメント
 まず、出来る限り日ごろから車に慣らせておくことが大切です。場合によってはエンジンのかかっていない車で落ち着いて過ごせる訓練が必要になることもあります。
 旅行の当日は乗車前に排泄を済ませ、食事も2時間前までには終わらせます。酔い止めを飲ませる場合は乗車30分前くらいがよいでしょう。
 車内では膝の上に抱いている光景を見かけますがこれは非常に危険ですので絶対にやめましょう。
ハードタイプのキャリーケースに入れケースは座席等に固定しておきます。車を止めて車内で休む際はケースから出してあげてもよいでしょう。

車でのお出かけは、安全のため、ハードタイプのキャリーケースに入れて固定しましょう。

車でのお出かけは、安全のため、ハードタイプのキャリーケースに入れて固定しましょう。

 さらに、車内での対処以外にもペットと一緒に旅行する際のアドバイスをいただきました。

三宅 亜希先生のコメント
 自然の多い場所へ行くような場合はノミ・マダニの予防などをしっかりしておくことも大切です。
 また、迷子札の装着やマイクロチップの挿入も検討されるとよいでしょう。
 飼い主さまと一緒の旅行はペットにとっても楽しいものになると思いますが、その反面ストレスもかかります。十分な準備をして臨みましょう。

事前に準備をして、ペットとの楽しいおでかけを!

事前に準備をして、ペットとの楽しいおでかけを!

 いかがでしたか?
 ペットとの旅行をご検討されている方は、きちんと備えて、可愛い我が子と思いきり楽しんでくださいね。
 また、これからの季節、旅行やお出かけは熱中症に要注意!実は、ペットも人間と同じように熱中症になってしまう危険があるのです。そんな熱中症に関する記事は、こちらからぜひご覧ください。

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※Q.1~Q.5の調査結果は、「ペットとのお出かけに関する実態調査」を基にしています。

●調査概要
[調査方法]インターネット調査
[調査期間]2015年6月5日~7日
[調査会社]株式会社タイムカレント
[調査エリア]全国 (日本国内)
[回答者条件1]犬もしくは猫を飼育している方
[回答者条件2]ペットを連れて車で旅行したことがある方
[有効回答数]332名
[回答者年齢]20代~60代
[飼育しているペット]犬:68.7%、猫:31.3%

三宅亜希先生
お話しいただいた先生 /
三宅 亜希 先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。

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