自動車保険

自動車保険の等級は引き継げる?
条件やポイントなどを解説

ノンフリート等級の引継ぎのしくみやメリットを詳しくご説明します。

自動車保険の等級とは?引継ぎはできる?

自動車保険の等級とは、ノンフリート契約者(*)に適用する保険料割増引制度における区分のことで、ご契約の自動車1台ごとの事故の発生状況に応じて等級が設定され、保険料が割増・割引されます。この等級は「ノンフリート等級(以下、等級)」と呼ばれ、1〜20等級で区分されています。

等級の引継ぎは、保険会社を変える場合や、家族が新しく自動車保険に加入する際などに、条件を満たしていれば可能です。

自らが所有・使用し自動車保険(バイク保険)契約を締結している自動車(バイク)が9台以下の契約者のことをいいます。

等級の引継ぎができる条件

等級は、保険会社が変わっても引継ぎができます(*)。ただし、ご契約の切り替えの際などに、記名被保険者が変わる場合や、満期日から次の保険始期日までに日にちがあいてしまう場合など、条件によっては等級が引継ぎできなくなってしまうことがありますので、注意が必要です。

現在のご契約を共済で加入している場合は等級の引継ぎができない場合があります。詳しくはこちらをご確認ください。

等級が引継ぎできる続柄

等級は、条件を満たしている親族であれば引継ぎできます。

引き継げる場合

次のいずれかに該当する場合は、記名被保険者を同一とみなして、等級および事故有係数適用期間を引き継ぐことができます。

  • 記名被保険者を「記名被保険者の配偶者」に変更する場合
  • 記名被保険者を「記名被保険者またはその配偶者の同居親族」に変更する場合

引き継げない場合

  • 記名被保険者を「記名被保険者またはその配偶者の別居親族」に変更する場合

次のいずれかに該当する場合は、原則等級の引継ぎができません。

  • (1) ご契約のお車を、別居親族や別居の未婚の子が所有するお車など、車両入替できない条件のお車に変更される場合
  • (2) 前契約の満期日(または解約日)の翌日から起算して7日以内に継続されない場合
  • (3) 前契約が解除された場合など
記名被保険者が、配偶者・親族と同居している場合の等級継承可不可について系図を用いて図説

等級の継承が可能となるのは、記名被保険者の配偶者、記名被保険者またはその配偶者の同居の親族です。別居の親族は、等級の継承が不可となります。

記名被保険者が別居していても配偶者と親族が同居していれば等級継承が可能です。例えば、下の図のように記名被保険者が単身赴任などで別居の場合、配偶者とその同居親族には等級が引き継げます。

記名被保険者が、配偶者・親族と別居している場合の等級継承可不可について系図を用いて図説

上記に関わらず、過去13か月以内に満期を迎えたご契約や解約・解除されたご契約の等級が1等級~5等級または事故有係数適用期間が1年~6年となる場合は、その等級および事故有係数適用期間を継承しなければならないことがあります。

自動車保険(任意保険)の名義変更

等級が引継ぎできる期間

現在のご契約の満期日の翌日から7日以内に次のご契約を継続された場合に、等級および事故有係数適用期間を引き継ぐことができます。

例えば、現在12等級なら「現在のご契約の保険満期日と次のご契約の保険始期日が同日」、「現在のご契約の保険満期日の翌日から7日以内に次のご契約の保険始期日がある」場合は等級の継承が可能となり、次のご契約は13等級となります。
しかし、現在7〜20等級で「現在のご契約の保険満期日の翌日から8日以上、13か月以内に次のご契約の保険始期日がある」場合、等級の継承は不可となり次のご契約は6F等級になります。

等級の引継ぎが出来る期間について、3つのパターンを時系列で図説

次のいずれかに該当する場合は、原則等級の引継ぎができません。

  • (1)ご契約のお車を、別居親族や別居の未婚の子が所有するお車など、車両入替できない条件のお車に変更される場合
  • (2)ご契約の記名被保険者を、別居親族など等級継承ができない続柄の方に変更される場合
  • (3)前契約が解除された場合  など

ただし、過去13か月以内に満期を迎えたご契約や解約・解除されたご契約の等級が1等級~5等級または事故有係数適用期間が1年~6年となる場合は、その等級および事故有係数適用期間を継承しなければならないことがあります。

個人情報の入力は不要!

「メールアドレス」や「電話番号」などの個人情報を入力いただかなくても、お見積り結果をご確認いただけます。まずはお気軽にお見積りください。

自動車保険の等級を引き継ぐメリットとは?

事故で保険を使用することなく積み上げた等級がある場合には、等級に応じた割引率を保険料に適用できることが最大のメリットとなります。

等級は、配偶者や同居の親族への引継ぎが可能ですので、割引率が高い等級を保険料が高くなりがちな年齢のお子さまへ引き継ぐことで、お子さまの保険料を抑えることができます。

なお、ご自身の等級をお子さまへ引き継いだ場合には、ご自身の等級ははじめて自動車保険に加入される方と同じ6等級(複数所有新規割引が適用できる場合は7等級)となります。

20等級

自動車保険の等級を引き継ぐときの手順について

ケースをもとに、自動車保険の等級を引き継ぐ際の具体的な手順をご紹介します。

ケース:同居のお子さまが新しく車を購入し、親の自動車保険の等級を引き継ぐ場合

  1. 1

    お子さまの納車日を確認

    納車日、車検証、お車の積算距離(オドメーター)の数値をご準備ください。

    車検証がお手元にない場合は、売買契約書などで下記項目をご確認ください。
    型式、車名、初度登録年月、登録番号(ナンバープレート)、車台番号、所有者、使用者

    当社で入替できるお車の範囲についてはお取り扱い範囲をご確認ください。

  2. 2

    現在加入している親の自動車保険の引受保険会社に連絡し、以下の2点の契約内容を変更

    ①お子さまの車へ車両入替をすること
    ②記名被保険者をお子さまに変更すること

    このとき、必要に応じてお子さまに合った条件や補償内容になっているかご確認ください。
    記名被保険者の変更手続きをすることで、等級引継ぎは完了です。

    契約者の名義については、ご契約の満期日を迎える前に等級引継ぎしたお子さまと別居になる場合など、ご状況によって同時に変更する必要が出てくる場合があります。詳しくは各保険会社へお問合せください。

  3. 3

    親の車は無保険となるため、親名義で自動車保険を契約

    無保険となる期間を作りたくない場合には、お子さまの納車日の前にお手続きが必要な場合があります。事前に各保険会社へご相談ください。

自動車保険の等級の引継ぎの際の必要書類について

必要書類は変更するお手続き内容により異なりますので、ご契約の保険会社へ確認が必要となります。
等級を引き継ぐことができない場合には、新規でのご契約となりますので、「車検証」と「免許証」をご用意のうえ、お手続きください。

記名被保険者が死亡してしまった場合の
等級はどう引き継がれる?

死亡してしまった記名被保険者と同居の親族であれば、等級を引き継ぐことが可能です。等級引継ぎをする場合には、運転者の条件などを限定している場合がありますので、自動車保険の条件や補償内容も合わせて見直しを行いましょう。

また車についても、同様に引継ぎを行う場合には、車の名義変更も合わせてお手続きが必要となります。

自動車の名義変更とは?必要書類や費用、手続きの流れを解説

中断制度の活用

中断証明書

すぐに自動車保険を引継ぎしない場合には、「中断制度」を使って、10年間は等級を次の契約に引き継ぐことができます。
通常、任意保険にはじめて加入する際は6等級または7等級からのスタートとなりますが、中断証明書を発行していれば、以前の等級からスタートできるため、割引率が大きくなり保険料が安くなることがあります。

中断時の等級や事故有係数適用期間などによっては割引率が少なくなる場合や、保険料が高くなる場合もあります。

中断証明書の発行については、所定の条件がありますので、詳しくは以下をご確認ください。

中断証明書を発行するメリットと発行条件

車を買い替えたときは等級はどのように引き継がれる?

車を買い替えた際には、現在ご加入中の保険へ車両入替のお手続きをすることで、等級を引き継ぐことが可能です。車両入替を行わず、新たに自動車保険を契約すると等級を引き継ぐことができないため、注意が必要です。

別の保険会社から等級は引き継げる?

等級および事故有係数適用期間は日本国内にある損害保険会社はもちろん、下記の共済から引き継ぐことができます。もちろんアクサダイレクトからほかの損害保険会社などへの引継ぎも可能です。

他社から乗り換えても自動車保険の等級は引き継ぐことができます他社から乗り換えても自動車保険の等級は引き継ぐことができます

例:1月1日から1年間の15等級の契約
保険契約中に事故がなかった場合、満期日である翌年1月1日にアクサダイレクトに乗り換えると、翌年の契約は等級が1等級上がり16等級となります。

保険満期日に乗り換える場合:1月1日 他社で契約 15等級(0年) 事故なし・翌年1月1日 アクサダイレクトで契約 1等級アップ 16等級(0年) 翌々年1月1日 17等級(0年)

等級および事故有係数適用期間を引き継ぐことができる共済

  • 農協共済(JA共済)
  • 全自共(全国自動車共済協同組合連合会)
  • 全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)
    • 全労済(全国労働者共済生活協同組合)
    • ポストライフ(日本郵政グループ労働者共済生活協同組合)
    • 電通共済生協(電気通信産業労働者共済生活協同組合)
    • 全国交運共済生協(全国交通運輸産業労働者共済生活協同組合)
    • 森林労連共済(全国森林関連産業労働者共済生活協同組合)
    • 全たばこ生協(全日本たばこ産業労働者共済生活協同組合)
    • 全水道共済(全日本水道労働者共済生活協同組合)
  • 教職員共済(教職員共済生活協同組合)
  • 日火連(全日本火災共済協同組合連合会)

現在のご契約が、上記共済以外の場合は等級を引き継ぐことができないため、新規6等級でのご案内となります。

ウェブサイトでのお申込みが可能な共済については、お取り扱い範囲をご覧ください。

自動車保険の等級の引継ぎができないのはどのような場合?

自動車保険の等級が引き継げる条件として、「記名被保険者との続柄」と「等級の引継ぎができる期間」がポイントとなります。

等級の引継ぎができる条件

このため、それらの条件を満たしていない場合には、等級の引継ぎができません。また、以下のようなご契約自体を引き継げない場合にも、等級の引継ぎができません。

  • ご契約のお車を、別居親族や別居の未婚の子が所有するお車など、車両入替できない条件のお車に変更される場合
  • 前契約が解除された場合 など

同居のお子さまなどが車の免許を取る予定があるときや、お車を同居のご家族に譲渡されるなど、ご家族で複数の自動車保険をご契約される場合、自動車保険の等級制度で等級引継ぎを行うことで、保険料を抑えられるケースがあります。
配偶者以外への等級引継ぎについては、同居のご家族のみとなりますので、お子さまなどが別居する予定がある場合などは、早めにお手続きを進めましょう。

等級について詳しくは、自動車保険のノンフリート等級とは?制度や等級別の割引率について解説をご確認ください。

個人情報の入力は不要!

「メールアドレス」や「電話番号」などの個人情報を入力いただかなくても、お見積り結果をご確認いただけます。まずはお気軽にお見積りください。

インターネット割引と無事故割引あわせて最大22,000円割引!

割引額は保険料に応じて異なり、所定の条件があります。バイク保険は最大12,000円の割引となります。